『キャプテン・マーベル』の概要
公開日 | 2019年3月8日(アメリカ) 2019年3月15日(日本) |
上映時間 | 124分 |
監督 | アンナ・ボーデン ライアン・フレック |
脚本 | メグ・レフォーヴ ニコール・パールマン ジェニーヴァ・ロバートソン=ドウォレット リズ・フラハイヴ カーリー・メンチ アンナ・ボーデン ライアン・フレック |
出演者 | ブリー・ラーソン サミュエル・L・ジャクソン ジュード・ロウ クラーク・グレッグ ベン・メルデルソーン リー・ペイス など |
興行収入 | 11億2827万ドル(世界) 20億4000万円(日本) |
前作 | アントマン&ワスプ(マーベル・シネマティック・ユニバース) |
次作 | アベンジャーズ/エンドゲーム(マーベル・シネマティック・ユニバース) マーベルズ(『キャプテン・マーベル』シリーズ) |
『キャプテン・マーベル』は、マーベルヒーローたちが活躍する、映画・ドラマシリーズ『MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース』の第21作目にして、MCUの『キャプテン・マーベル』シリーズの第1作目となるスーパーヒーロー映画です。
MCUで最強と言われることも多いヒーロー”キャプテン・マーベル”が誕生するまでの軌跡や、アベンジャーズが結成されるきっかけとなる出来事が描かれているのが特徴の作品となっています。
MCUについては以下の記事で紹介していますので、ご興味あればご覧ください。
あらすじ
アベンジャーズ結成以前の1990年代を舞台に、過去の記憶を失った女性ヒーロー、キャプテン・マーベルの戦いを描く。1995年、ロサンゼルスのビデオショップに空からひとりの女性が落ちてくる。彼女は驚異的な力を持っていたが、身に覚えのない記憶のフラッシュバックに悩まされていた。やがて、その記憶に隠された秘密を狙って正体不明の敵が姿を現し……。後にアベンジャーズ結成の立役者となるニック・フューリーも登場し、アベンジャーズ誕生のきっかけとなるヒーローの始まりが明らかにされる。
引用:キャプテン・マーベル : 作品情報 – 映画.com
登場人物・キャスト
ヴァース(キャプテン・マーベル)
演者:ブリー・ラーソン
日本語吹替声優:水樹奈々
本作の主人公。
ヴァースと呼ばれている女性で、かつて重症を負った過去があり、それ以前の記憶を無くしている。
完全にコントロールはできていないものの超人的な力を持ち、現在は宇宙三大帝国の一つであるクリー帝国の特殊部隊”スターフォース”の一員となっている。
本作では彼女の失われた記憶やヒーローとしての覚醒について描かれる。
ニック・フューリー
演者:サミュエル・L・ジャクソン
日本語吹替声優:竹中直人
地球の平和維持組織であるS.H.I.E.L.D.のエージェントで、後にS.H.I.E.L.D.長官となりアベンジャーズ計画を発案した人物。
スターフォースの任務中に地球へとやってきたヴァースとの出会いにより、超能力や宇宙人の存在について知ることとなる。
ヨン・ロッグ
演者:ジュード・ロウ
日本語吹替声優:森川智之
スターフォースの隊長であり、ヴァースの教育も務める人物。
フィル・コールソン
演者:クラーク・グレッグ
日本語吹替声優:村治学
S.H.I.E.L.D.の新人エージェントで、フューリーの部下。
後にフューリーと共にアベンジャーズ計画に関わることとなる。
グース
演者:猫
本作の癒しキャラ。
ヴァースとフューリーが偶然出会った猫で、2人に付いてくるようになりフューリーには溺愛される。
非常に可愛らしい見た目であるが、ただの猫という訳はなく…
タロス
演者:ベン・メルデルソーン
日本語吹替声優:関俊彦
クリー帝国と戦争状態にあるスクラル帝国の将軍。
視認した人物の姿や記憶をDNAレベルで模倣できるスクラル人の能力を活かし、暗躍する。
見どころ・感想
”マーベル”の名を冠する最強ヒーロー誕生までの軌跡
MCU作品には数多くのヒーローが登場しますが、本作の主人公”キャプテン・マーベル”はその中でも最強と言われることの多いヒーローです。
特別な力を持ちながらもそれを上手く制御することができない記憶喪失の主人公ヴァースが、MCU最強と言われるヒーローにどのようにして成長したのか、その軌跡は間違いなく注目ポイントでしょう。
彼女が記憶を失った理由や、特別な力を得た経緯など、彼女の過去に隠された秘密に少しずつ迫っていくサスペンス感のある雰囲気も個人的には好きでした。
若かりしニック・フューリーとフィル・コールソンの登場
個人的に本作で一番良かったと思えるポイントは、”ニック・フューリーのスピンオフ作品として楽しめる”点です。
フューリーはS.H.I.E.L.D.長官でありアベンジャーズ計画の発案者でもある超重要人物ですが、その過去についてはこれまで描かれてきませんでした。
そんな彼の過去の一部が本作でついに描かれ、正直なところ”キャプテン・マーベル誕生の物語”よりも”ニック・フューリーの過去”という視点から観た方が楽しめました。
フューリーの左目についての謎、超人的な力や宇宙人を初めて目の当たりにしたときのリアクション、そしてアベンジャーズ計画立案のきっかけ、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で彼が持っていたポケベルなど、MCU作品を追ってきている人からするとワクワクするポイントが非常に多いです。
また、フューリーの部下として、まだ新人のコールソンも登場したのが嬉しかったです。
コールソンはスピンオフドラマ『エージェント・オブ・シールド』の主人公としても活躍する人物ですが、まだ新人で初々しい感じのコールソンが観られて面白かったです。
”作品単体で観たとき”と、”MCU作品の一つとして観たとき”で評価は変わりそう
個人的な本作の評価としては、サスペンス感もあるキャプテン・マーベル誕生までのストーリーや、ニック・フューリーのスピンオフ作品としても楽しめる点などでけっこう高く評価しています。
ただ、それは”MCU作品の一つとして観た場合”での評価で、MCU作品の世界観や過去作品での出来事、細かな設定などを知らない人が”作品単体で観た場合”は評価が少し落ちるだろうとは感じました。
『キャプテン・マーベル』シリーズとしては1作目なので、いきなり本作から観ても楽しめるというのは間違いないのですが、やはり『MCU』映画作品としては21作目ということで本作を100%楽しむためには予備知識が必要だと思います。
なので、MCU作品をずっと追っているわけではない方は、先に過去作品を観ておくことをオススメします。
以下の2作品を観ておけば最低限の予備知識は得られるんじゃないかなと思います。
・アベンジャーズ
⇒フューリーとコールソンが登場
・ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
⇒MCUにおける宇宙の世界観がなんとなくわかる。クリー帝国も物語に関係してくる。
スタン・リーver.の特別オープニング
『キャプテン・マーベル』製作中の2018年11月12日、非常に悲しい出来事が起こりました。
マーベル・コミックにおいて数多くのスーパーヒーローコミックの原作を手がけ、様々なヒーローを生み出してきたアメコミ界のレジェンドであるスタン・リーが肺炎で亡くなったのです。
そんな彼への追悼の意も込めて、MCU作品ではお馴染みの”MARVEL STUDIOS”というロゴが出てくるオープニング映像がスタン・リーver.となっています。
製作陣の悲しみと彼に対する感謝が伝わってきて、すごく心にくるものがありました。
スタン・リーは多くのマーベル映画にもカメオ出演しており、彼の登場シーンを見つけるのもマーベル映画の醍醐味でしたし、私もマーベル映画のワンシーンで彼を見つけたら「あっ!スタン・リーいた!」と心の中でテンションが上がっていました。
この特別オープニングを観たとき、「今後製作される映画では、もうスタン・リーは観れないのか…」と実感し、寂しい気持ちになりました。
クレジットシーンも必見!
MCU作品ではお約束となっているクレジットシーン。
本作でも本編終了後のエンドクレジットの途中と最後に短い映像が流れます。
特にエンドクレジット途中のミッドクレジットシーンは、MCU映画22作目『アベンジャーズ/エンドゲーム』への期待感を高めてくれる映像となっています。
作品の評価・レビュー
※2023年11月9日時点
Filmarks、映画.comのレビューを見てみると、評価点の平均がFilmarksでは5点満点中3.9点、映画.comでは5点満点中3.8点であり、まずまずの評価であることがわかります。
高評価のレビューを見てみると、”キャプテン・マーベルの圧倒的な強さ”や、”マーベルファンに刺さる小ネタの多さ”などによって、高評価としている人が多いようです。
一方、低評価のレビューを見てみると、「キャプテン・マーベルが強すぎて面白味がない」「マーベルファンではないので面白さがわからなかった」など、本作を高く評価している人とは真逆の感想を持った方が多かったです。
各々の好みもあると思いますが、マーベル映画に馴染みがあるかどうかが、作品の評価に大きく影響している印象を受けました。
高評価レビューの例
Filmarks ★4.4レビュー
キャプテン・マーベルの雄樹のレビュー・感想・評価
【こうしてアベンジャーズが誕生した!】
来週から続編が公開されるので参考の為に本作を鑑賞しましたが、何故ここまで見てこなかったのか?と疑問に感じるぐらい、面白いうえにアベンジャーズの誕生の秘話も知れましたので大満足でした!
今流行っている女性の独立性を描いた映画の中では1番かも知れないぐらいシンプルだけど、ど迫力なアクションが凄かったです。
それにキャロルが女性なのに色んな事に挑み続ける理由から本当のキャプテン・マーベルが誕生したシーンに凄く痺れましたま!
更にマーベルが好きな人には堪らない演出が多くて、個人的にまだ新人のコールソンが出てた時は凄く大声が出るぐらい痺れました。
あと猫のグースとフューリーのギャグの面白すぎて、吹き替えの竹中直人さんと実際の猫と愛想が抜群すぎて何回も爆笑していました!
#現時点のオールタイム映画ベスト100#2023年に鑑賞した作品
引用:キャプテン・マーベルの雄樹の映画レビュー・感想・評価 | Filmarks映画
映画.com ★5.0レビュー
最高におもしろかった!
最初から最後までおもしろかった。
自分が求めるヒーロー映画の醍醐味をほとんどあじあわせてもらった。
なによりヒーローが女性なのがうれしかった。愛、義、ユーモア、そしてタフさをかねそえたヒーローは誰もがその魅力に惹き付けられると思う。
前書きも説明も必要としない圧倒的なヒーロー像はすべての始まりなのだと納得させる勢いがあり、エンドゲームへのバトンの役割を見事にこなした思う。
あと2回は映画館の大画面で楽しむつもり。
引用:「最高におもしろかった!」キャプテン・マーベル ベッラさんの映画レビュー(感想・評価) – 映画.com
低評価レビューの例
Filmarks ★1.0レビュー
キャプテン・マーベルのadeamのレビュー・感想・評価
アベンジャーズが一つのピリオドに向けてその盛り上がりを最高潮に迎えている最中に公開された、全ての始まりの物語。
これまでの作品を観てきたファンには嬉しい伏線回収は、サービスとしては良いのだと思いますが、むしろそれを主眼としてその為だけに作られた作品という印象が拭えませんでした。
やり取りのコミカルさとテーマの生真面目さのバランスが悪く、アイデンティティの探求も感情の解放による抑圧の克服も、テーマに対する描き込みの浅さをユーモアが悪い意味で引き立ててしまっています。
見どころであるはずのアクションシーンに新鮮味も独自のおもしろみもないのは残念でした。
PJハーヴェイにNINにニルヴァーナと時代設定に合わせた90’s前半の楽曲の多用も上滑りしていた気がしました。
引用:キャプテン・マーベルのadeamの映画レビュー・感想・評価 | Filmarks映画
映画.com ★2.0レビュー
長年のファン向けなのかも
マーベルにそんなに思い入れも知識もない自分には、ちょっと楽しさがわかりませんでした。
キャラクターの描写や物語の展開が雑で感情的移入もしづらい。筋も痛快とはいいづらく、かといってシリアスなサスペンス要素はとってつけたようで中途半端。
マーベルやアベンジャーズに思い入れのある人が見たらわかる小ネタや描写があったのかも、ですが、私には判別できず。
ちょっと期待していたので残念でした。
引用:「長年のファン向けなのかも」キャプテン・マーベル VOTさんの映画レビュー(感想・評価) – 映画.com
『キャプテン・マーベル』を観るならDisney+がオススメ!
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