こんにちは。優です。
私は2021年の4月から社会人になり、今は大手メーカーの研究開発職として働いています。
入社してから約1か月半は研修期間だったのですが、その内1か月間は工場実習を行っていました。
メーカーに就職したら、私と同じように工場実習を経験される人も多いでしょう。
そんな人の中には、工場実習に対して不安があったり、どんなことをするのかイメージがつかなかったりする人もいるかと思います。
そこで、この記事では”私が工場実習を1か月間行ってみて感じたこと”を紹介します。
会社によって違いはあるでしょうし、同じ会社でも実習先によって差はあると思いますので、「この人はこんなことを感じたんだなぁ」くらいの感じで参考にしていただければと思います。
体験談①:基本的に見てるだけで退屈
工場実習中に何か作業をすることはほとんどなく、作業を見学していることが多かったです。
昔は実習にきている人にも作業をさせていたようなのですが、実習中の怪我や事故を防ぐために、現在ではあまり作業をさせないようにしているとのことでした。
最近では多くの企業で安全意識が高くなっていますから、実習中にがっつり作業をさせる企業は減っているのかもしれませんね。
でも、安全のためとはいえ、ずっと見ているだけなので、正直暇な時間が長いです。
その製造工程の見学が始まったばかりのときは色々質問したりできるのでいいのですが、同じ製造工程で見学3日目とかになってくると質問することも無くなってきて、ただ見ていることが多くなりました。
また、作業中は基本的に立ちっぱなしですし、暇で時間の流れが遅く感じているのですごく疲れました。
基本的に作業をさせてもらえない分、何か作業をさせてもらえたときはすごくうれしかったです。
体験談②:日誌に書くことが無くなってきて困った
私がいる会社では、工場実習中は毎日、実習日誌を出さなくてはなりませんでした。
日誌にはその日に何をしたのかと、その日の感想を主に書きます。
ただ、同じ製造工程をずっと見学していると、日に日に新しい気づきなども減ってくるので日誌に書くことが無くなってきます。
そのため、日誌に書くネタを探すのに苦労しました。
作業者の方に普段作業していて困っていることなどを質問するなど、能動的に情報を集めないと、日誌を書くのもなかなかに大変でした。
場合によっては、翌日以降の日誌に書くネタとして、感想や気づきなどをストックしておくのも有効かと思いました。
体験談③:自分の想像と実際の工場との違いに驚いた
実習前に私が抱いていた工場のイメージは、作業はほとんど機械が自動で行っていて、人はそれの補助であったり正常に動いているかを確認したりするものでした。
実際は人の手で行われている作業も多く、「この作業自動化されてないんだ…」と思うこともしばしば。
あまり自動化されていない理由が気になったので、実習中に聞いてみると、「人件費が安い海外での設備投資を優先してきたから、日本の工場はあまり自動化が進んでいない」とのことでした。
「日本の方が人件費が高いなら、むしろ日本の工場の自動化を進めるべきでは?」と、後々思いはしましたが、雇用の問題とかもあり単純ではないのかもしれませんね。
また、見たこともないような馬鹿デカい装置があったり、半世紀以上使っている古の装置を見て驚いたりと、実習初期は発見が多く楽しかったです。
体験談④:研究開発の仕事にも役立つ
私は新規材料の研究開発をしているのですが、工場実習の経験は実務でもすごく役立ちそうだなと感じています。
私は工場実習中に、
・この材料を使うと機械の掃除が大変
・この材料を使うと、製造中に製品にキズがつきやすい
といった製造現場での悩みを実際に見て知ることができました。
新しい材料の開発時は、要求物性を満たすことはもちろんのこと、きちんと製品の製造性も考慮しなければなりません。
「こういった悩みを解決できる材料を開発すれば、工場での生産性が上がる」というイメージを、研究開発職に配属後の早い段階から持つことができたのは大きかったと思います。
体験談⑤:実習先の人みんな優しかった
実習先にどんな人がいるのかは実際に行ってみないとわからないですし、私は工場で働いている人は怖い人が多いイメージがあったので、実習前は少し不安でした。
ですが実際に実習に行ってみると、優しい人が多く、完全に杞憂でした。
見た目がかなりイカツイおじちゃんとかも確かにいましたが、話してみると気さくで面白い方でした。
私が行った実習先にたまたま優しい人がたくさんいた可能性もありますが、実習に行く前から「怖い人がいたらどうしよう…」などと過度に不安にならなくてもきっと大丈夫です。
体験談⑥:人によっては辛い夜勤もある
工場実習中に夜勤があるのかを気にしている人は多いかなと思います。
私は運良く夜勤なしだったのですが、他の場所で実習をしていた同期のなかには夜勤をしている人もいました。
後々、夜勤を経験した同期に話を聞いてみたところ、
・日勤と夜勤が1週間ごとに変わり、生活リズムの調整が大変
・夜勤中は定期的に眠気との戦いになる
・夜勤シフト時は昼間に寝なければならないが、よく眠れなかった
など、かなり大変な経験をしたようで、「夜勤手当で実習期間中の給料が多かったのが唯一の良かったところ」と言っていました。
なので、もし夜勤ありの実習先に行くことになった場合は、それなりの覚悟はしておいた方が良さそうです。
ちなみに私の会社の場合、女性は誰も夜勤をしていませんでした。
そういう決まりかどうかは定かではありませんが、例年女性は夜勤をしていないようでした。
まとめ|それなりの苦労はあるが、得るものも多い
工場実習の大変さは、会社ごと、または同じ会社内でも実習先によって差が大きいでしょう。
ただ、どんな実習先であってもそれなりに苦労する部分はあり、それを乗り越えたことで得られるものも多いです。
工場実習で得たものは、あなたが今後業務にあたる際にきっと役立ちます。
以上、私が工場実習を1か月間行ってみて感じたことでした。
これから工場実習を体験するあなたに、少しでも工場実習のイメージが伝わっていれば幸いです。
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