金持ちの考え方を学べる一冊!『金持ち父さん貧乏父さん』/ロバート・キヨサキ [書評・要約]

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「金持ちになりたい!」
あなたも一度はそう思ったことがあるはずです。

逆に、
「貧乏になりたい!」
と思ったことがある人はほとんどいないでしょう。

しかし、金持ちになりたいという気持ちとは裏腹に、多くの人は貧乏への道を進んでしまっており、その原因は”お金に関する知識がない”ことと、”金持ちの考え方を知らない”ことにあります。

そして、この2つは学校では教えてもらえないため自分で学ぶしかなく、勉強のハードルは少し高いと言えます。

そこでこの記事では、”お金に関する知識””金持ちの考え方”をストーリー形式で学ぶことができる、書籍『金持ち父さん貧乏父さん』について紹介していきます。


『金持ち父さん貧乏父さん』はこんな本

・金持ちと中流以下の人の”考え方の違い”がわかる
・”お金に関する知識”がいかに重要かを教えてくれる
・金持ちを目指していくうえで、どのようなことが障害となるかがわかる

『金持ち父さん貧乏父さん』はこんな人にオススメ!

・これからお金に関する勉強をしようとしている人
・漠然と「もっとお金が欲しいなあ」と思っている人
・金持ちのお金に対する考え方を知りたい人

本書の概要

書籍タイトル改訂版 金持ち父さん貧乏父さん アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学
著者ロバート・キヨサキ
訳者白根美保子
初版第一刷発行日2013年11月10日
出版社株式会社 筑摩書房
ページ数272ページ
価格1760円(単行本、2022年8月19日時点Amazon価格)
著者ロバート・キヨサキ氏について

・起業家、教育者、投資家
・ファイナンシャル教育会社”リッチダッドカンパニー”の創業者
・ファイナンシャル教育ボードゲーム”キャッシュフロー”を開発
・『金持ち父さん貧乏父さん』を含め、20冊以上の著書がある

『金持ち父さん貧乏父さん』の主な登場人物

本書は以下の4人が主な登場人物であり、著者目線のストーリー形式で話が進行していきます。

①金持ち父さん
・高校すら卒業していない
・収入が多く、ハワイで有数の裕福な人間となる
・ロバートとマイクに金持ちになる術を教える

②貧乏父さん
・高い教育を受け、知的な人
・4年制大学を2年で卒業→博士号を取得。その後さらに、3つの大学をはしごする。
・収入は高かったが、死ぬまでお金に苦労した。

③ロバート(著者)
・貧乏父さんの息子
・”金持ち父さん”と”貧乏父さん”という、お金に対する考え方が全く違う2人の父親からの教えを子供のころから受けて成長していく
・後に、本書『金持ち父さん貧乏父さん』を執筆することになる

④マイク
・金持ち父さんの息子であり、ロバートの友達
・ロバートと共にお金について学んでいく

本書を読んでみた感想

ここでは、私が本書を読んでみて感じたことを簡単に紹介します。

お金に対する考え方を学ぶにはいい本だと思う

・金持ちと中流以下の人のお金に対する考え方の違い
・資産と負債の違い
・お金の流れの読み方 など

金持ちを目指すうえで重要となる考え方を、本書では紹介してくれています。

日本人には「お金をたくさん得ようとするのは良くないこと、汚いこと」といった考え方を、心の奥底にもっている人が少なくないと思いますので、金に対する考え方が学べるのは非常にいい点でしょう。

お金を貯めるもしくは稼ぐ、具体的な方法を知りたいのであれば別の本がいいかな

金持ちになるためにするべき行動も、本書には記載されているのですが、今からお金の勉強をしようという人にはハードルが高いものが多いかなと感じました。

そのため、金持ちに近づくための具体的な行動を知りたい方は、本書ではなく別の本を参考にしたほうが良いと思います。

例えば、両学長の書かれた『お金の大学』は、するべき具体的な行動が書かれており、かつ非常に説明がわかりやすいためオススメです。

内容の難しさの割には読みやすい

本書の内容は金融に関するものとなっているため、これまでお金について学んでこなかった方からすると少し難しいかもしれません。

しかし、著者の経験に基づくストーリー形式で文章が書かれているため、「内容が少し難しい割には読みやすかったなあ」と感じました。

ただ、ストーリー形式になっている分、本質とあまり関係ないエピソードもあり、結論だけ知りたい人は読んでいて少しもどかしく感じるかもしれません。

Amazonでの評価

※2022年8月20日時点

Amazonの商品ページでの評価を見てみると、評価点の平均が5点満点中4.3点と高評価であることがわかります。

出典:改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 (単行本) | ロバート キヨサキ, 白根 美保子 |本 | 通販 | Amazon

高評価のレビューを見てみると、
「お金に関する哲学が書かれており、お金を貯めたいなら読んでおかなくてはいけない本」
「学校教育では学べないことが学べ、とにかく勉強になる」
などの声が多く、本書を通じて学べることが評価されていると感じました。

一方、低評価レビューでは、
「物語に現実味がなく、本の内容を信用していいのかわからない」
「精神論の話が多い。もっと具体的にどうすればいいかを述べて欲しかった」
などの声がありました。

↓↓↓レビューはこちらから確認できます↓↓↓

改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 (単行本) | ロバート キヨサキ, 白根 美保子 |本 | 通販 | Amazon

要約-金持ち父さんの6つの教え

ここでは本書の内容のなかでも重要な、”金持ち父さんの6つの教え”について紹介していきます。

①金持ちはお金のために働かない

「お金のために働かないってどういうこと?」
「お金のために働くって当たり前じゃん!」
このようなことをあなたも思ったかもしれませんね。

しかし、当たり前のように思える”お金のために働く”という考え方によって、金持ちと中流以下の人間の間に決定的な違いが生じています。

金持ちと中流以下の人間の決定的な違いは、
・お金のために働く
・自分のためにお金を働かせる
このどちらの考え方をしているかです。

中流以下の人間はお金のために働き金持ちは自分のためにお金を働かせます。

お金のために働くのが正しいと信じている貧乏父さんは、素晴らしい教育を受け、いい職についたにもかかわらず、お金に困っています。

”お金のために働く”というのはなにも間違った考え方ではありませんが、金持ちになりたいなら”お金に働かせる方法”を学ぶ必要があるのです。

お金に働かせる

②お金の流れの読み方を学ぶ

金持ちになりたければ、お金に関する知識をつけていかなければなりません。

そして、お金に関する勉強をしていくうえで、まず押さえておくべきことが”資産と負債の違い”です。

また金持ちと中流以下の人間の違いに関する話になりますが、金持ちは資産を手に入れ中流以下の人間は負債を手に入れて資産だと思い込みます。

そのため、”資産と負債の違い”を知っておくことはとても重要となります。

あなたは”資産”あるいは”負債”と聞いて、何を想像するでしょうか?

「貯金は資産で、借金は負債」

「家や車は資産かなあ、でもローン組んで買ったしなあ…」

など、人によって様々な意見があると思いますが、本書では資産と負債の違いを次のように説明しています。

資産:あなたのポケットにお金を入れてくる
負債:あなたのポケットからお金をとっていく

ようするに、資産はもっているだけでお金が増えるもの、逆に負債はお金が減るものです。

お金がどのように流れているのか(あなたのもとに入ってくる、あるいはあなたのもとから出ていくのか)がわかれば、おのずとあなたが持っているものが資産なのか負債なのかの判断ができます。

そして、この理屈からいくと多くの方が資産だと思っているであろう家や車は、維持費や税金、ローン返済などであなたからお金をとっていくので負債となります。

では、家や車は負債だから所有していないほうが良いかというと、一概にそうとは言えません。

家や車は、購入や所有にあたって感情的な意味合いを持ったり、生活の利便性に大きく関わったりするためです。

大事なのは家や車を持たないことではなく、家や車は負債であると認識したうえで所有することです。

資産と負債

③自分のビジネスを持つ

多くの人がいつもお金に苦労している直接の原因はたいていの場合、一生他人のため(他人のビジネスのため)に働いていることにあります。

そのため、経済的な安定を確保しようとするなら、自分のビジネスを持つことが必要です。

ここでの”自分のビジネスを持つ”というのは”本当の資産を持つ”ということであり、”収入”ではなく”資産”を中心に展開していくことだと著者は言っています。

では、”本当の資産”とは具体的にどのようなものなのでしょうか?

本書の中で著者は、”本当の資産”の具体例を7つ挙げてくれていましたのでご紹介します。

著者が挙げる7つの”本当の資産”

1.自分がその場にいなくても収入を生み出すビジネス
2.株
3.債権
4.収入を生む不動産
5.手形、借用証書
6.音楽、書籍などの著作権、特許権
7.その他、価値のあるもの、収入を生み出すもの

上に示したような資産を手に入れ、自分のビジネスを持つことで経済的な安定へと近づいていきます。

そして、ここでは資産を築いていくうえでの、金持ちと中流以下の人間の違いを紹介します。

中流以下の人間:お金を手にすると、まずぜいたく品を買う

金持ち:お金を手にすると、まず資産を築く→資産から生み出された収入でぜいたく品を買う

中流以下の人間は手に入れたお金を使ってぜいたくをするため、手元にお金は残りません。

一方金持ちは、お金を手に入れるとまず資産を築き、その資産から生み出される収入でぜいたくをします。

ぜいたくをするためにお金を使っても、築いた資産がまたお金を生み出してくれるわけです。

金持ちはまず資産を築く

④会社を作って節税する

あなたは会社の所得税率が個人の所得税率よりも低いことをご存じでしょうか?

例えば、ある会社が一億円の利益を出した場合と、あなたが個人で一億円の利益を出した場合では、あなた個人が払う税金の方が多くなります。

さらに会社の場合、支出の一部は経費として税金を払う前の収入から差し引くことができるため、税金を安くすることができます。

金持ちは会社を作り、こういった制度を利用することで税負担を減らし、自分の資産を守っています。

この内容は、これからお金の勉強をしようとしている人にとっては、すぐに役立つ内容ではないかもしれませんが、知識として知っておきましょう。

会社を作って節税する

⑤金持ちはお金を作り出す

昔の考え方(”お金が欲しければ一生懸命働く、長時間働く”など)に固執しているというだけで、経済的な苦境に悩んでいる人は大勢いるそうです。

古い考え方を持っているということは、それだけで負債を抱えていることなのです。

この考え方から脱却するために、お金を手に入れるには”一生懸命働く”以外にも”お金を作り出す”という選択肢があることを知っておきましょう。

お金を作り出している人には、趣味の延長でお金を稼いでいる人、不用品を売却してお小遣いの足しにしている人など、様々な人がいます。

あなたに合った”お金の作り出し方”を一度考えてみてはいかがでしょうか。

一生懸命働く以外にも選択肢はある

⑥お金のためではなく学ぶために働く

学校や仕事の場では”専門化”という考えが一般に浸透しています。

もっとお金を稼ぎたい、あるいは昇進したいと思ったら、専門を持つ必要があるという考え方です。

しかし、金持ち父さんは”専門化”とは反対の”広く浅く学ぶ”ことを勧めています。

例えば技術の専門家になるのではなく、技術の知識に加えて経理や営業などについても学ぶべきだと、金持ち父さんは言っているわけです。

実際、才能があるのに経済的に苦しんでいる人は大勢います。

そのような人たちは持っている知識や才能に問題があるわけではなく、彼らが”知らないこと”に問題がある場合がほとんどです。

お金を稼ぐためにもっとも大事な技術は”セールス”と”マーケティング”、つまりは”売る能力”。

特定の分野の知識や才能が飛びぬけていても、これらの知識がなければお金は稼げないのです。

そのため、金持ちになりたければ、まずは広く学んでいく必要があるわけです。

金持ち父さんから教えを受けた著者は、若者にアドバイスするとき「”いくら稼げるか”ではなく”何を学べるか”で仕事を探しなさい」と言うそうです。

目先の給料ではなく、将来を見据え、自分はどんな技術を習得したいのかをじっくり考えることが大事です。

まとめ

『金持ち父さん貧乏父さん』の内容から”金持ち父さんの6つの教え”について紹介してきました。

以下にポイントをまとめておきます。

”金持ち父さんの6つの教え”のポイント

・お金のために働くのではなく、自分のためにお金に働かせる
・お金に働かせるためには、お金に関する勉強が必須
・金持ちになるには資産と負債の違いを理解し、資産を増やしていくことが必要
・自分のビジネス(本当の資産)を持つことが、経済的な安定につながる
・金持ちは会社を作ることで節税し、自分の資産を守っている
・お金を手に入れる方法には”一生懸命働く”以外にも”お金を作り出す”という選択肢がある
・もっとお金を稼ぎたいのなら、あらゆる分野について広く浅く学ぶ
・仕事を探すときは”いくら稼げるか”ではなく、”何が学べるか”を考える

この記事で紹介した内容以外にも、本書には金持ちを目指すうえで役立つであろう考え方が多く紹介されています。

この記事で紹介した内容についてもっと詳しく知りたい方や、この記事で紹介しなかった内容について知りたいという方は、ぜひ本書『金持ち父さん貧乏父さん』を読んでみてください。


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