あなたはこんなことを思っていませんか?
・人の心に響くスピーチ、プレゼンができるようになりたい
・スピーチ、プレゼンに対する恐怖心をなくしたい
・自分のスピーチ、プレゼンに自信がない
会社や学校でスピーチやプレゼンをする機会は多いです。
過去にスピーチで上手く話せなかった、プレゼンで失敗をしてしまったという人もいるでしょう。
中には、もう二度とスピーチやプレゼンをしたくないと思っている人もいるかもしれません。
しかし、会社や学校に所属しているのであれば、やりたくなくてもスピーチやプレゼンをせざるを得ないこともあるでしょう。
やりたくないと思うのは、スピーチやプレゼンに対して苦手意識があるからだと私は思います。
私自身、スピーチやプレゼンは苦手で、できればやりたくありません。
かといって、やらないわけにもいかないので、少しでも苦手意識をなくせないかと思い、プレゼンの方法について調べていたとき一冊の本を見つけました。
スピーチやプレゼンに苦手意識がある、あなたや私のような人にオススメの本です。
そのオススメの本とは「TEDトーク 世界最高のプレゼン術」です。
この記事では、「TEDトーク 世界最高のプレゼン術」がどんな本か、本書から学んだ「スピーチを成功させる言葉の使い方」について紹介します。
TEDとは?
TEDを知らない方のために、簡単にTEDの紹介をします。
TEDとはテクノロジー、エンターテインメント、デザインの3つの分野から感動や衝撃をもたらすアイデアを紹介し、広めていくことを目的とした非営利組織(NPO)です。
TEDの活動で一番知られているのは、プレゼンテーション動画のインターネット無料配信でしょう。
もしかしたら、あなたも見たことがあるかもしれませんね。
TEDのステージに立つ栄誉を与えられたプレゼンターには、2つのまったく異なるタイプがあります。
第1のタイプは、驚くべき偉業を成し遂げた人たち、あるいは並外れた才能に恵まれた人たちです。
第2のタイプは、自分の身に起こった驚きのストーリーを語ってくれる人たちです。
この第2のタイプの人たちは、あなたや私と同じ普通の人です。
TED Talks のwebサイト ⇒⇒⇒ TED Talks
「TEDトーク 世界最高のプレゼン術」はこんな本
「TEDトーク 世界最高のプレゼン術」では、あなたのアイデアを聴き手の心を動かすような方法で伝える術を学ぶことができます。
TEDの運営者は、TEDのプレゼンターに「TEDの十戒」という、TEDトークを成功させるためのガイドラインを提示しています。
TEDのプレゼンターには、突出した才能を持っているわけではない普通の人もいますが、そんな普通の人であっても素晴らしいプレゼンをしています。
なので、「TEDの十戒」を参考にすることで、普通の人であるあなたも素晴らしいプレゼンができるでしょう。
本書では、この「TEDの十戒」をもとにした、聴き手にインスピレーションを与えるスピーチ、プレゼンの方法が紹介されています。
具体的には以下のようなことを学ぶことができます。
内容・ストーリー・構成
・テーマの選び方
・「自分の紹介」の秘訣
・スピーチの始め方
・スピーチの本論とつなぎ
・スピーチの締め方
・ストーリーを語る
伝え方とスライドデザイン
・言葉の使い方
・スピーチにユーモアを盛り込む
・身体を使ったコミュニケーション
・印象的なビジュアル効果
・恐怖心の克服
TEDトークにおけるスピーチ、プレゼンの極意が詰め込まれた一冊です。
スピーチを成功させる言葉の使い方
ここからは、「TEDトーク 世界最高のプレゼン術」の内容から、「スピーチを成功させる言葉の使い方」を紹介します。
誰かに1対1で熱心に語りかけるようなトーンで話す
TEDプレゼンターの多くは、誰かに1対1で熱心に語りかけるようなトーンを採用しています。
それをうまくやるコツは以下の2点です。
・自分自身の声(言葉)で語る
・あなた自身の信頼性やテーマへの関心、謙虚さを示す
TEDトークでは、小学6年生が理解できるレベルの言葉を使うことが多いです。
専門用語を使わず、普段使っているわかりやすい言葉で、完結した短い文章を語りましょう。
あなたがテーマへ強い関心を抱いていることを示したければ、あなたの好奇心の強さ、対象への驚嘆、あるいは畏敬の念を表現すれば伝わります。
謙虚さを示したければ、自分は専門知識や経験を伝えるガイド役だと考えることです。
自分の知識や経験をひけらかして、自慢するようなことをしてはいけません。
ほんの少しでも自己PRの匂いがしようものなら、聴衆は一気に興味を失ってしまいます。
「間もたせの言葉」を使わない
間もたせの言葉とは、「えー」、「えっと」、「あのー」などの言葉の間を埋める言葉です。
スピーチやプレゼン中の沈黙に耐えられず、多くの人が間もたせの言葉を使ってしまっています。
あなたにも覚えがあるのではないでしょうか?
私も思い返してみたのですが、間もたせの言葉を多用していました。
間もたせの言葉の蔓延を防ぐには、”一気に話し、適度に間を置く”テクニックが有効です。
間を置くことで、話しの流れに区切りをつけます。
間を上手に取ると、以下のようなメリットがあります。
・間もたせの言葉が減る
・自制の利いた人物だというオーラが醸し出される
・次に話すことを考える時間が生まれる
・聴衆に、今聴いた内容を整理する時間が与えられる
聴衆に単数形の「あなた」で話しかける
名前は当人にとって、もっとも快い、もっとも大切な響きをもつ言葉であることを忘れない
D・カーネギー 山口博訳 (1936) 「人を動かす」創元社
人は名前を呼ばれると嬉しく感じます。
しかし、スピーチやプレゼンなど複数の人を相手に話をしている場合、全員の名前を呼ぶというのは現実的ではありません。
けれども、つねに「あなた」という言葉を使うことで、聴衆との距離をぐっと近づけることができます。
実際、TEDのプレゼンターたちは、「あなた」を「私」の2倍も多く使っています。
「あなた方」「みなさん」「何人かの人」などの「あなた」の複数形はなるべく使わないようにしましょう。
ちなみにこの記事も、できるだけ「あなた」という言葉を使うように意識して書いてみました。
例
×みなさんはきちんと睡眠をとれていますか?
○あなたはきちんと睡眠をとれていますか?
まとめ
「TEDトーク 世界最高のプレゼン術」から学んだ「スピーチを成功させる言葉の使い方」について紹介してきました。
ポイントを以下にまとめておきます。
・小学6年生が理解できるレベルの言葉を使う
・好奇心の強さ、対象への驚嘆、畏敬の念を表現する
・自分は専門知識や経験を伝えるガイド役だと考える
・自己PRはNG
・”一気に話し、適度に間を置く”テクニックで間もたせの言葉を排除する
・聴衆に単数形の「あなた」で話かける
これらのことを意識することで、あなたのスピーチ、プレゼンはより良くなるでしょう。
そして、苦手意識がなくなり、スピーチやプレゼンをしたくないと思うこともなくなるかもしれません。
私は特に、私は間もたせの言葉の排除が、どんな状況でのスピーチ、プレゼンでも使えるテクニックだと感じました。
なので、まずは間もたせの言葉の排除に意識して取り組んでいこうと思っています。
あなたにとって何か「これは使えそうだ」というテクニックはあったでしょうか?
もしあったなら、ぜひ今後のスピーチやプレゼンでそれを意識してみてください。
「TEDトーク 世界最高のプレゼン術」に書かれていることをもっと知りたいという方は、ぜひ本書を読んでみてください。
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