※注意※
・マイティ・ソー/ダーク・ワールド
・アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
の軽いネタバレがあります。まだご覧になっていない方はご注意ください。
『マイティ・ソー バトルロイヤル』の概要
公開日 | 2017年11月3日 |
上映時間 | 130分 |
監督 | タイカ・ワイティティ |
脚本 | エリック・ピアソン |
出演者 | クリス・ヘムズワース トム・ヒドルストン ケイト・ブランシェット イドリス・エルバ カール・アーバン ジェフ・ゴールドブラム テッサ・トンプソン マーク・ラファロ タイカ・ワイティティ クランシー・ブラウン など |
興行収入 | 8億5397万ドル(世界) 11億5000万円(日本) |
前作 | スパイダーマン:ホームカミング(マーベル・シネマティック・ユニバース) マイティ・ソー/ダーク・ワールド(『マイティ・ソー』シリーズ) |
次作 | ブラック・パンサー(マーベル・シネマティック・ユニバース) ソー:ラブ&サンダー(『マイティ・ソー』シリーズ) |
『マイティ・ソー バトルロイヤル』は、マーベルヒーローたちが活躍する、映画・ドラマシリーズ『MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース』の第17作目にして、MCUの『マイティ・ソー』シリーズの第3作目となるスーパーヒーロー映画です。
『マイティ・ソー』シリーズの前2作品と比べて、コメディ要素が増えたことでシリアスなストーリーながらも暗い雰囲気になっていないのが特徴で、シリーズ最高傑作と評価されることが多い作品となっています。
MCUについては以下の記事で紹介していますので、ご興味あればご覧ください。
あらすじ
アベンジャーズの一員ソーの前に<死の女神・ヘラ>が現れた。復讐と野望に燃えるヘラは、ソーの故郷へ攻撃をはじめる。故郷を奪われたソーは、この最強の敵を倒すため盟友ハルク、宿敵ロキらと型破りのチーム“リベンジャーズ”を組み極限バトルに挑む。果たして、ソーたちは史上最強の敵からこの世界を守ることができるのか?死の女神・ヘラの復讐の目的は!?そこには、ソーの運命を変える秘密が隠されていたー。新『アベンジャーズ』へのカウントダウンが始まる!
引用:マイティ・ソー バトルロイヤル – 映画情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarks映画
主な登場人物・キャスト
ソー
演者:クリス・ヘムズワース
日本語吹替声優:三宅健太
神々の国”アスガルド”の王子であり、地球では”アベンジャーズ”の主力として活動している雷神。
本作では、復活したヘラからアスガルドを救うため、戦いに身を投じることとなる。
ロキ
演者:トム・ヒドルストン
日本語吹替声優:平川大輔
ソーの義弟にして、悪戯の神。
前作『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』にて死亡したと思われていたが、死を偽装してアスガルドの王”オーディン”に擬態していた。
擬態を見抜いたソーによって本物のオーディン捜索に連れ出され、ヘラ復活の瞬間に出くわしたことで戦いに巻き込まれることとなる。
ヘラ
演者:ケイト・ブランシェット
日本語吹替声優:天海祐希
ソーの姉にして、死の女神。
強大な戦闘力を誇り、かつてオーディンとともに武力によって巨大な帝国を築き上げた。
改心したオーディンに危険視され封印されていたが、現代において復活。
再び世界を支配するべく動き出し、ソーたちと争うこととなる。
ヘイムダル
演者:イドリス・エルバ
日本語吹替声優:斉藤次郎
アスガルドや地球を含む9つの世界を繋ぐ虹の橋”ビフレスト”の番人であり、宇宙のあらゆる場所を見渡す千里眼を有するアスガルドの戦士。
本作では、オーディンに擬態したロキによって門番の任を追われ、姿を消している。
スカージ
演者:カール・アーバン
日本語吹替声優:楠大典
ヘイムダルに代わりビフレストの番人を務めているアスガルドの戦士。
ヘラがアスガルドに現れた際には、彼女への恐怖心から服従し、側近となる。
グランドマスター
演者:ジェフ・ゴールドブラム
日本語吹替声優:大塚芳忠
ソーが流れついた惑星”サカール”の独裁者。
ハルクをバトルロイヤルのチャンピオンとして活動させており、捕縛したソーを挑戦者としてバトルロイヤルに参加させる。
スクラッパー142
演者:テッサ・トンプソン
日本語吹替声優:沢城みゆき
惑星サカールで賞金稼ぎとして生活している女戦士。
ソーがバトルロイヤルに出場するきっかけをつくった人物で、サカールに流れついたソーを捕獲し、グランドマスターへと引き渡した。
かつて、アスガルドとは何らかの関わりがあったようである。
ブルース・バナー/ハルク
演者:マーク・ラファロ
日本語吹替声優:宮内敦士
感情の高ぶりによって緑色の大男”ハルク”に変身してしまう体質の天才生化学者。
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』での事件後、行方不明となっていたが、惑星サカールに流れついていたようだ。
現在はグランドマスターの下でバトルロイヤルのチャンピオンとして、戦いに明け暮れている。
数年間バナーに戻っていない影響なのか、ハルクの知性が成長しており、会話ができるようになっている。
コーグ
演者:タイカ・ワイティティ
日本語吹替声優:金谷ヒデユキ
岩の体を持つクロナン人という人種。
惑星サカールにてバトルロイヤルの前座を務めており、奴隷たちの中心的存在。
新たにバトルロイヤルに参戦することになったソーと親しくなる。
スルト
演者:クランシー・ブラウン
日本語吹替声優:佐々木省三
炎の悪魔の国”ムスペルヘイム”の王。
50万年前にオーディンに敗れ、アスガルドへの復讐のため時機をうかがっている。
見どころ・感想
内容盛りだくさんのストーリー
本作は死の女神ヘラとの戦いをメインにストーリーが展開していくわけですが、その他にも見どころとなる場面が多く、これまでの『マイティ・ソー』シリーズと比べると中身が濃い作品だと思いました。
ネタバレしない範囲で見どころとなる場面をリストアップすると以下のような感じでしょうか。
・ソーと炎の巨人スルトの戦い
・ソーとロキの再開、2人のやり取り
・ドクター・ストレンジの登場
・死の女神ヘラの復活
・ソーとハルクの再開、バトル
・ラグナロクの勃発
このように見どころとなる場面が多く、かなり楽しめました。
MCUの過去作を観ていたから面白かったシーンもあったので、本作を100%楽しむためにも、できるだけ過去作も観ておくと良いと思います。
魅力的な登場人物
本作は『マイティ・ソー』シリーズでは一番面白いと言い切っていい完成度だと個人的には思っているのですが、登場人物が魅力的であることも、その大きな要因でしょう。
・ゴツイ見た目ながら天然混じりの言動でギャップを感じさせるソー
・ひたすらぞんざいな扱いを受け、もはやギャグ要員と化したロキ
・知能の発達により言葉が話せるようになった、見た目は怪物、頭脳は幼児の暴れん坊ハルク
・岩の体を持ち、穏やかな口調でブラックジョークをぶち込んでくる本作で初登場のコーグ
などの、魅力的な登場人物の存在が本作に与える影響は非常に大きいと感じました。
シリアスとギャグのバランスが絶妙
本作はラグナロクという重めのテーマが設定されていますが、思わずクスッと笑ってしまいそうなギャグシーンが随所に組み込まれており、雰囲気が暗くなりすぎていません。
そのおかげか、シリアスなシーンがずっと続いて、観ていて気疲れするといったこともなかったです。
また、ギャグシーンも盛大に笑わせにくるようなものではなく、どちらかというとさり気なくシュールな笑いで、ストーリー展開のテンポが悪くなるようなこともなかったと感じました。
挿入歌『Immigrant Song(移民の歌)』でテンションがぶち上がる
本作の魅力を語るうえで絶対に外せないのが、挿入歌として使用されているレッドツェッペリンの『Immigrant Song(移民の歌)』でしょう。
ここぞという場面にてリズミカルなギターリフが流れ始めるとともに気分が高揚していき、「Ah-ah, ah!」という歌い始めでテンションはMAXに達しました。
同じMCU作品の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのように、作中通して楽曲を活かしているというわけではありませんが、ここぞという盛り上がる場面での挿入歌の使い方はMCU作品の中でもトップレベルだと言えるでしょう。
『マイティ・ソー バトルロイヤル』と言えば『移民の歌』となるくらいには、印象に残りました。
邦題も『マイティ・ソー ラグナロク』が良かったなぁ
本作の原題は『Thor:Ragnarok』で、邦題は『マイティ・ソー バトルロイヤル』になっていますが、個人的には邦題も原題に合わせて『マイティ・ソー ラグナロク』もしくは『ソー:ラグナロク』の方が良かったなあと思います。
バトルロイヤル要素もある映画ですが、あくまでもメインテーマは北欧神話における神々の国の終焉”ラグナロク”です。
バトルロイヤルは主人公ソー視点での、ヘラ復活からラグナロク勃発までの過程の一つであり、タイトルにするほど重要ではないと思っています。
あとは単純に”バトルロイヤル”よりも”ラグナロク”の方がカッコイイし、北欧神話が関連していることがタイトルからより明確に感じ取れますからね。
宣伝のしやすさや、日本での”ラグナロク”という言葉の浸透度など、集客のための考えが様々あったうえで『マイティ・ソー バトルロイヤル』という邦題になったのでしょうが、やはり個人的には”ラグナロク”という言葉がタイトルにあった方が良かったと思います。
MCU作品お馴染みのクレジットシーン
MCU作品ではお約束となっているクレジットシーン。
本作でも本編終了後のエンドクレジットの途中と最後に短い映像が流れます。
特にエンドクレジット途中のミッドクレジットシーンは、MCU映画19作目『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』へとつながる内容となっていますので、観ておくことをオススメします。
作品の評価・レビュー
※2023年9月17日時点
Filmarks、映画.comのレビューを見てみると、評価点の平均がFilmarksでは5点満点中4.0点、映画.comでは5点満点中3.8点であり、、まずまずの評価であることがわかります。
高評価のレビューを見てみると、”ギャグ要素の多さ”や”話がテンポ良く進んでいく”といった部分によって、高評価としている人が多いようです。
一方、低評価のレビューを見てみると、「コミカルな展開のノリが合わなかった」「ギャグ多めなことによって、マイティ・ソー作品の重厚な雰囲気が壊れてしまっている」など、本作を高く評価している人とは真逆の感想を持った方が多いようです。
高評価レビューの例
Filmarks ★4.5レビュー
マイティ・ソー バトルロイヤルのニカイドウのレビュー・感想・評価
最高に面白かった。
映像が、どこを切り取ってもポスターになりそうなくらいスタイリッシュ。
ソーのシリーズはコミカルな所も多々あって、アベンジャーズシリーズで観てたソーよりも親しみやすい。
話のスケールがデカい。
1対1、多対1のバトルから戦闘機でのバトルまであって飽きさせない。
色んな風景を見れる。
付かず離れずのソーとロキの関係がもどかしいながらも羨ましいかったり、頼もしかったり。
あと、ヘイムダルがカッコいい。
引用:マイティ・ソー バトルロイヤルのニカイドウの映画レビュー・感想・評価 | Filmarks映画
映画.com ★5.0レビュー
笑いあり涙あり
これはまさにマーベル新喜劇…。
マイティ・ソーシリーズで着実に積み上げてきたノリツッコミとボケがテンポ良く炸裂している!
神々の大雑把さに全身を投げ出してストレスフリーに楽しめる娯楽映画!でもちょいちょいシリーズの伏線回収したりして抜け目ない…凄い…。
アクション的には無双系ゲームのスーパープレイを眺めている感じ。映画アクションとしてはどうかわからないけどこのキャラバリエーションとシチュエーションなら個性を感じられて楽しいですね。
引用:「笑いあり涙あり」マイティ・ソー バトルロイヤル れおさんの映画レビュー(感想・評価) – 映画.com
低評価レビューの例
Filmarks ★1.0レビュー
マイティ・ソー バトルロイヤルのSHIDOUのレビュー・感想・評価
登場人物がみんなバカになった。
ロキはいきいきしてたけど。
ハルクの扱いがただただ悲しい。
MCUという流れ、1つの大きなサーガのひとつという視点で見ると、とうてい受け入れられるものではない。過去を全否定してしまうような構成は見ていて辛かった。
僕には今作は悪ふざけにしか見えなかった。最後に出る「ソーはアベンジャーズインフィニティウォーで帰ってくる」の文字を見ても、胸の高まりは訪れなかった。
引用:マイティ・ソー バトルロイヤルのSHIDOUの映画レビュー・感想・評価 | Filmarks映画
映画.com ★2.0レビュー
う~ん
何だろう、シリーズの中では一番つまらなかった。。。おちゃらけたいのか、真面目なのか中途半端なのでどうにも入り込めない、そしてシリーズを知らなければ更に面白くないと思う
引用:「う~ん」マイティ・ソー バトルロイヤル t@nyさんの映画レビュー(感想・評価) – 映画.com
『マイティ・ソー バトルロイヤル』を観るならDisney+がオススメ!
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