『オートモードで月に18.5万円が入ってくる「高配当」株投資 ど素人サラリーマンが元手5万円スタートでできた!』/ 長期株式投資[書評・要約]

投資
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こんにちは!優です!

私は米国株や全世界株を対象とした投資信託への投資を行っています。

勉強のため投資に関する情報を集めていると、日本の高配当株についての話をちょくちょく耳にするため、次第に日本高配当株への投資に興味を持つようになりました。

ただ、私は投資信託以外に投資をしたことがなく、日本の高配当個別株への投資に関する知識は全然無かったので、「まずは勉強するかー」と思い、一冊の本を手に取りました。

その一冊が、長期株式投資さんが書かれた『オートモードで月に18.5万円が入ってくる「高配当」株投資 ど素人サラリーマンが元手5万円スタートでできた!』です。

本書には、日本株に投資していくうえで必要な基礎知識や、その知識の活用方法、長期投資におけるメンタルの保ち方など役立つ情報が詰め込まれており非常に勉強になりました。

そんな『オートモードで月に18.5万円が入ってくる「高配当」株投資 ど素人サラリーマンが元手5万円スタートでできた!』がどんな本なのか、また本書の内容から”銘柄選定に役立つ投資指標”、”「長期保有に適した銘柄」を見抜く方法”について、この記事では紹介していきます。


『オートモードで月に18.5万円が入ってくる「高配当」株投資 ど素人サラリーマンが元手5万円スタートでできた!』は、こんな本

・配当金を得ることを目的とした、日本株投資についてまとめられた一冊
・日本株投資の基礎知識、銘柄選定の方法、投資をする際のメンタルなど役立つ情報が満載
・解説が丁寧なので、投資初心者でも読み進めやすい

『オートモードで月に18.5万円が入ってくる「高配当」株投資 ど素人サラリーマンが元手5万円スタートでできた!』は、こんな人にオススメ!

・投資初心者~中級者
・投資信託などへの投資は行っていて、新たに日本株投資に挑戦しようとしている人
・配当金を得ることに興味がある人

本書の概要

書籍タイトルオートモードで月に18.5万円が入ってくる「高配当」株投資 ど素人サラリーマンが元手5万円スタートでできた!
著者長期株式投資
初版第一刷発行日2022年2月2日
出版社株式会社KADOKAWA
ページ数188ページ
価格1650円(単行本、2023年4月14日時点Amazon価格)
著者の”長期株式投資”さんは、こんな人!

・普通のサラリーマンとして働きながら、株式投資によって資産を拡大
・最初は投資額5万円、受取配当額は数百円から投資をスタート
・18年かけて年間200万円以上の配当金を得られるようになる
・投資手法を確立した2008年から2021年は、年間の受取配当金額はずっと右肩上がり

本書を読んでみた感想

日本株に投資をしている、もしくは投資しようと考えている人は読んでおいて損はない一冊でしょう。

・著者の年間受取配当が200万円超となるまでの投資遍歴
・投資をしていくうえで必要な基礎知識
・基礎知識をどのように活用して投資をしていけばよいのか
・投資をしていくうえでのメンタル
・著者が選んだ優良株 など、

日本株投資を行って行く上で役立つ情報が盛りだくさんで、特に投資初心者にとっては非常にためになると思います。

投資に関する専門用語なども本書の中で出てきますが、新出の用語についてはきちんと解説をしてくれているので、投資の知識がまだ全然ないという方でも問題なく読み進めていけるでしょう。

私個人的には、

第2章 リスク回避率を10倍上げる「3つの投資指標」
第3章 「長期保有に適した銘柄」をサクッと見抜く12カ条
第4章 否応なく投資を継続できる「仕組み作り」8つの掟

の内容が非常に役立ちそうだと感じ、現在は実際に投資を行う際にこれらの章で学んだことを活用させてもらっています。

気になった点としては、米国株と比べた日本株のメリットについて解説している部分で、外国税額控除について触れられていないなど、「少し情報が足りていないなあ」と感じることがありました。

本書で株についての基礎の多くを学ぶことはできますが、投資初心者は別途情報収集が必要になると感じました。

Amazonでの評価

※2023年4月14日時点

Amazonの商品ページでの評価を見てみると、評価点の平均が5点満点中4.2点と高評価であることがわかります。

『オートモードで月に18.5万円が入ってくる「高配当」株投資 ど素人サラリーマンが元手5万円スタートでできた!』 Amazonレビュー
出典:オートモードで月に18.5万円が入ってくる「高配当」株投資 ど素人サラリーマンが元手5万円スタートでできた! | 長期株式投資 | ビジネス・経済 | Kindleストア | Amazon

高評価のレビューを見てみると、

「素人でもわかりやすく読みやすい」
「投資初心者だけでなく、中級者にも有益だと思う」
「内容がとても理にかなっていて、大変勉強になった」

など、書かれている内容や、理解のしやすさで高く評価されているようです。

一方、低評価レビューでは、

「役に立つ情報もあったが、タイトル詐欺にあったような気分」
「税制関係で誤情報が多い」
「あまり役に立つ情報は無かった。投資初心者にはいいかもしれないが…」

などの声がありました。

要約①:銘柄選定に役立つ「4つの投資指標」

株式投資を行っていくうえで一番大事なのは、「資産を失って株式市場から退場しない」ことです。

そのためには、どの企業に投資をするかしっかりと吟味することが必要です。

投資先を感覚で決めていては安定的な運用はできません。

とは言え、投資初心者の方はどうやって投資先を決めればいいか分からないでしょう。

本書の第2章では、投資先を選ぶための判断材料となる、投資初心者が最初に覚えておきたい「3つの投資指標」が紹介されています。

これら「3つの投資指標」を学んでおくだけで、「株式相場で生き残る確率が数十%は上がるだろう」と著者は述べています。

ここでは、第2章で紹介されている3つの投資指標に加え、さらにもう一つ「配当性向」という指標についても紹介します。

①配当利回り

配当利回りとは、”1年間の配当によるリターンが、投資額の何%となるのかを表したもの”です。

式で表すと、

 配当利回り(%)=1株当たりの配当金 ÷ 株価 × 100

となります。

株は利回りが決まっているわけではなく、1株当たりいくらの配当金を出すかはそれぞれの企業が決めており、配当利回りは「この企業に投資したら、今後どの程度の配当金が支払われそうか」を考える材料になります。

また、配当利回りは株価の上下によって変動することも頭にいれておきましょう。

例えば、1株当たり10円の配当金を出す企業の株価が1000円のときは配当利回りは1%、株価が500円になると配当利回りは2%になります。

②1株利益(EPS)

1株利益(EPS)はEarnings Per Shareの略で、”1年間にその会社がいくら稼いでいるのかを、1株当たりで表したもの”です。

自分が買おうとしている銘柄が割高か割安かを読み解くうえで重要な指標になります。

EPSが毎年どのように変化しているかをチェックすることで、現在の株価が適正かどうかを判断することができるようになります。このことは株価収益率(PER)とも密接に関係しています。

③株価収益率(PER)

株価収益率(PER)はPrice Earning Ratioの略で、”株価が1株利益(EPS)の何倍か”という指標です。

式で表すと、

 株価収益率(PER)= 株価 ÷ 1株利益(EPS)

となります。

株価水準を考えるうえで重要で、低いほどに株価が割安とされており、一般的には15倍程度が適正と言われています。

慣れるまではシンプルに、

・10倍以下であれば割安
・15倍を下回れば比較的適正な水準
・20倍を超えていれば割高

というようなイメージで事足ります。

④配当性向

一般的に企業は、稼いだお金の中から配当を出しています。

稼いだお金のうち、どの程度の割合を配当として支払ったかを表したものが「配当性向」です。

式にすると以下のようになります。

 配当性向(%) = 1株配当 ÷ EPS × 100

配当性向が高いということは、利益の多くを配当に回していて余裕が無い状態ですから、将来の増配はあまり期待できず、業績悪化によって利益が減れば減配される可能性も高いです。

一方、配当性向が低ければ、多少業績の悪化があったとしても、利益の範囲内で配当を実施できる可能性が高いので、減配されることは少ないでしょう。

要約②:「長期保有に適した銘柄」を見抜く方法

ここでは、本書の第3章 ”「長期保有に適した銘柄」をサクッと見抜く12カ条 ”から私が特に大事だと思った”「長期保有に適した銘柄」を見抜く方法”を紹介します。

①「減配」について過去5年はチェック

投資先の企業の業績が悪化すると、配当が減らされる(減配)ことがあります。

配当金を受け取るために投資をしたのに、配当が減らされてしまっては元も子もないので、減配を避けるように投資先を選ばなくてはなりません。

減配を避ける方法は単純で、これまでに減配したことのない銘柄を選択するだけです。

企業が個人投資家向けに作成したIR資料や、IR BANKなどのサイトを活用して、少なくとも過去5年程度は減配が無いかを確認してみましょう。

②「連続増配株」をリストアップしておく

「連続増配株」は減配をしないだけでなく、毎年配当が増えていくため、保有しているだけで投資元本に対する配当利回りが上昇していきます。

連続増配株をリストアップしておいて、自分が納得できる株価になったときに投資をすれば、安心して長期保有することができます。

以下の記事で、2023年4月時点の連続増配ランキングを確認できます。

「連続増配株ランキング」ベスト20![2023年最新版]33期連続増配の「花王」、23期連続増配で利回り4%超の「三菱HCキャピタル」など、おすすめ増配銘柄を紹介|配当【増配・減配】最新ニュース!|ザイ・オンライン

③過去5年の「EPS」と「配当性向」をチェック

1株利益(EPS)の推移が安定していれば、配当を維持できる可能性が高まり、増加傾向にあるなら将来の増配も期待できます。

逆にEPSが減少傾向にあれば、減配の可能性が出てくるので注意が必要です。

減配のチェックと同様に、過去5年程度のEPSの推移をチェックしましょう。

また、EPSと合わせて配当性向もチェックし、投資しようとしている企業が無理して配当金を支払っていないかも見ておきましょう。

④「PERが20倍以上の銘柄」は買わない

要約②で、”株価収益率(PER)は15倍程度が適正と言われており、20倍以上なら割高とざっくり判断してよい”ということをお伝えしました。

この基準をもとに、「PERが20倍以上の銘柄は買わない」と簡単なルールを作ることで、割高な可能性がある銘柄への投資を避けることができ、致命的な失敗を未然に防ぐことにつながります。

一つ注意点として、PERを見る際は単年度の利益だけで判断すると、その銘柄の実力を読み違える可能性があります。

そこで、以下の式のように、過去5年分のEPSの平均からPERを計算することで、より高精度な投資判断が出来るようになります。

 PER = 株価 ÷ 過去5年の平均EPS

まとめ

『オートモードで月に18.5万円が入ってくる「高配当」株投資 ど素人サラリーマンが元手5万円スタートでできた!』について紹介してきました。

この記事で紹介した内容以外にも、本書には高配当日本株投資をするうえで役立つ情報が多く紹介されています。

この記事で紹介した内容についてもっと詳しく知りたい方や、この記事で紹介しなかった内容について知りたいという方は、ぜひ本書『オートモードで月に18.5万円が入ってくる「高配当」株投資 ど素人サラリーマンが元手5万円スタートでできた!』を読んでみてください。


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