【本要約】最強脳 / 運動すると得られる6つの効果を紹介

仕事
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この記事はこんな人に役立ちます!

・今よりも仕事、勉強ができるようになりたい人
・人生の幸福度を上げたい人
・運動のモチベーションを上げたい人

「もっと勉強ができるようになりたい」
「もっと仕事ができるようになりたい」
「発想力豊かな人になりたい」
「幸せな気分で生活したい」

あなたも一度はこのような願望を抱いたことがあるのではないでしょうか?

実はこれらの願望をまとめて叶えられる方法があります。

それは”運動をすることです。

あなたは”運動をする”という結論を聞いてどう思いましたでしょうか。

「運動したって頭は良くならないでしょ」
「私は運動が嫌いだから、運動して幸せな気分になるなんてありえない!」
など、否定的なことを思った人もいるでしょう。

ですが、普段生活しているだけでは思いもしないような様々な隠れた効果があることがわかっており、”運動は単なるスポーツではなく、脳をレベルアップさせる手段”とさえ言われています。

では具体的にどんな効果があるのか、、、あなたも気になってきたんじゃないでしょうか。

そこで、この記事では書籍【最強脳―『スマホ脳』ハンセン先生の特別授業―】の内容から”運動すると得られる6つの効果”について紹介していきます。

運動をすることで何が起こるのかを知ることで、運動のモチベーションアップにもきっとつながります。

この記事の最後ではAmazonレビューの一例を紹介しているので、【最強脳―『スマホ脳』ハンセン先生の特別授業―】を購入するか迷った際には参考にしてみてください。


【最強脳―『スマホ脳』ハンセン先生の特別授業―】の概要

書籍タイトル最強脳―『スマホ脳』ハンセン先生の特別授業―
著者アンデシュ・ハンセン
翻訳者久山 葉子(くやま ようこ)
発行日2021年11月17日
出版社新潮新書
ページ数208ページ
価格990円(単行本、2024年8月20日時点Amazon価格)
970円(Kindle版、2024年8月20日時点)

日本の読者の皆さんへ

まえがき―あなたの脳は変えられる

第1章 もっと幸せな自分になる
 いつもきげんが良い人と悪い人
 脳がくれる「ごほうび」
 「いいね!」もドーパミンの元
 SNSやドラッグ以外の「ごほうび」
 昨日より少し幸せな気分に
 【ドクターの処方箋】運動で幸せな気分になるには

第2章 イヤな自分とさよならする
 いざという時ににベストの力を出す
 ストレスは悪いものではない・・・?
 ストレスは大事な見方!
 脳からの警報
 海馬と前頭葉のブレーキ
 ストレスホルモンの働き
 ストレスへの対処
 毎日ベストな自分でいるために
 時間に追われるストレス
 脳が怖さを感じなかったら
 【ドクターの処方箋】運動でストレスに強くなるには

第3章 サバンナ脳を取り戻す
 4万年前のアフリカ
 まるでネイチャー番組
 現代人もサバンナ脳
 脳とカロリー
 脳とカロリー2
 昔みたいに暮らしてみる?
 進化に必要な時間
 人類の歴史を24時間に置きかえると

第4章 集中力を上げる
 熱中からパワーが生まれる
 集中力は人それぞれ
 「意識」が人を作る
 散歩だけでも脳に効く
 脳のシステム設定を利用する
 マシュマロの心理学
 【ドクターの処方箋】運動で集中力を上げるには

第5章 落ち着きがないのには意味がある
 誰もがある程度ADHD
 ADHDの強みと弱み
 ADHDが進化の中で残った理由
 ADHDとドーパミン
 良いニュース

第6章 発想力豊かになる
 代替法テスト
 発散的思考と収束的思考
 発想力とは何か
 発想力豊かな人は賢いのか
 視床とドーパミン
 歩くこととと発想力
 脳と血液
 発想力だけで天才になれるのか
 【ドクターの処方箋】運動で発想力豊かになるには(そして少し賢くなるには)

第7章 脳の仕組みを知る
 「は虫類脳」から「サル脳」へ
 ブレーキとコントロール
 この本に出てくる脳の部位

第8章 ゲームが上手くなる
 頂点への階段
 プロゲーマーの能力
 今やゲームでズルは出来ない
 これっぽっちでこれだけの効果
 灰白質と白質
 得点10%アップのテクニック
 【ドクターの処方箋】ゲーマーにも運動が効く

第9章 スマホについて考えてみる
 スマホのえじき
 またここでもドーパミンのシステム
 衝動を抑える前頭葉
 着信音の落とし穴
 スマホは敵?
 時間の使い方を取り戻す
 だけど・・・?

第10章 記憶力を良くする
 作業記憶と長期記憶
 目印となるタグ
 海馬
 忘れることも重要
 長期記憶のない男
 体にある運動記憶
 パターンの学習
 記憶の小道を作る
 そう、そしてやはり・・・
 方向オンチのメカニズム
 【ドクターの処方箋】運動で記憶力を良くするには

第11章 もっと運動の話
 どんな運動でも効果がある
 スタートラインは今ここ
 楽しくなければ意味がない
 何から何までやる必要はない
 3段階の運動レベル
 スパイラル状の自信

訳者あとがき

要約:運動すると得られる6つの効果

①:幸福感が高まる

運動をすると、快楽物質である”ドーパミン”と多幸感をもたらす”エンドルフィン”が体内で分泌されます。

そのため、運動することによって、今までよりも幸せな気分になることができます。

ドーパミンに関しては、”SNSでいいねをもらう”、”高カロリーなものを食べる”、”薬物摂取”などによっても分泌されますが、これらは依存性があり心身に悪影響を与えてしまいます。

一方、運動は体に悪くないドーパミンの出し方であり、エンドルフィンの分泌も促せるため、普段から心身共に健康で幸せな気分でいたいのであれば運動を習慣にするのは非常に効果的でしょう。

②:ストレスレベルを適度に保つ

ストレスは悪いものだと思われがちですが、我々人間にとって大事な味方なのです。

「危険だ!」と感じたものに対しての脳や体の備えであり、また、適度なストレス(緊張感)は大事な時に実力を出させてくれます。

とはいえ、過剰なストレスは心身に異常をきたす原因となります。

また、現代人が感じているストレスは、脳のストレスシステムが発達した頃の古代の人類が感じていたものとは性質も異なります。

そのため、ストレスのレベルを適度に保つことは、プレッシャーに負けず自分の実力を発揮するためだけでなく、心身共に健康に過ごすためにも重要になります。

では、どうして運動によってストレスレベルを適度に保てるのか、その3つの理由を簡単に紹介します。

1. ストレスホルモンであるコルチゾールの量が減る

運動をするとストレスホルモンである”コルチゾール”が増えるのですが、運動後には量が減り、運動前よりも少なくなります。

そして、運動を繰り返していると、コルチゾールの量は毎回少しずつ下がっていきます。

2. 脳の扁桃体に対するブレーキが強くなる

コルチゾールは脳の”扁桃体”という部分が何らかの危険を感じた際に警報を鳴らすことで、体内で出されます。

ストレスが強くなりすぎたり長時間ストレスを受け続けてしまうと、扁桃体が激しく警報を鳴らし大騒ぎしているような状態になってしまいます。

そんな大騒ぎしている扁桃体にブレーキをかけてくれるのが、脳の”海馬”と”前頭葉”という部位になります。

海馬と前頭葉は運動によって成長するため、運動することで扁桃体に対するブレーキも強くなり、扁桃体のバランスを上手くとれるようになります。

3. 体がストレスに慣れていく

運動をすると脈拍が上がり心臓がドキドキしますが、実はこれもストレスの一種です。

そのため、定期的に運動をすることで体がストレスに慣れていき、ストレス耐性がアップします。

③:集中力が上がる

運動による集中力アップの効果は多くの研究や調査で確認されており、その理由として下記のことが挙げられています。

運動で集中力がアップする理由

・体内でドーパミンが放出される
 ドーパミンには集中力を高める効果があると言われている。

・脳の各部分のつながりを良くする可能性がある
 何かに集中したいときなどに、脳の各部分がスムーズに連動するようになる

・脳のシステムを”狩猟採集をして暮らしていた古代の設定”にしてくれる
 運動すると、脳は「自分は重要な狩りに出ているところだ」と思い込む
 →脳が古代のシステム(生存のために高い集中力が必要)に設定される

なお、運動で集中力を上げるには、下記の2点を意識すると効果的です。

・最低20分、出来ればそれより長く、脈拍が上がる運動をする。
・集中力は運動後の数時間しか続かないので、朝や午前中に運動するのが良い。

ちなみに、運動による集中力アップの効果はADHD(注意欠如・多動性障害)の人だと特に大きく、ADHDの人とそうでない人の差がなくなることもあるようです。

④:発想力が豊かになる

発想力は大きく”発散的思考””収束的思考”の2つに分けることができます。

発散的思考:たくさんのアイデアを思いつく発想力
収束的思考:正しい答えを一つだけ見つけるための発想力

そして、発散的思考は運動によって能力が高まることがわかっています。

とある調査では、歩きながら代替法のテスト(発散的思考のレベルを測るテスト)をした方が、座ってテストをするよりも多くのアイデアを思いつくという結果が得られています。

ただ、その理由はよくわかっておらず、発散的思考力が高まる効果もすぐに消えてしまうようです。

また、がむしゃらに運動しても発想力は高まらず、体力を消耗しすぎると、運動している間もその後も発想力は鈍ってしまうようです。

なお、残念なことに運動やトレーニングをしても収束的思考には効果はないようです。

⑤:記憶力が良くなる

運動により記憶力が良くなることも、集中力と同様に多くの調査でわかっています。

運動をすると記憶力が良くなる理由としては、下記の2つが考えられています。

運動で記憶力が良くなる理由

・運動をすると、脳にたくさん血が流れて記憶を助けてくれる

・運動をすると、脳細胞間のつながりを強化する物質がより多く出る

⑥:自信がつく

運動のように自分にとって良いとわかっていることをやると、自分で自分を「えらい!」と思え、自信がつきます。

また、これは運動だけに限った話ではありませんが、これまでやってこなかったことに挑戦すると自信がつくスパイラルに入ることができます。

新しく何かに挑戦する→上手になって自信がつく→新しいことに挑戦→上手になり自信がつく→新しいことに挑戦→・・・

Amazonでの評価

Amazonの商品ページでの評価を見てみると、評価点の平均が5点満点中4.3点と高評価であることがわかります(2024年8月20日時点)。

高評価のレビューと低評価のレビューをそれぞれいくつか紹介します。

高評価レビュー

★5レビュー

運動します!

わたし自身、ながいながいあいだ運動が大嫌いでしたが、最近になってようやく身体を動かすことの楽しさを少し知ったタイミングで、たまたまこちらの本を読んだら、とてもしっくりきました。
脳への影響もですが、運動そのものが身体にいいので、取り敢えず今日から運動します。

引用:運動します!
★5レビュー

「楽しい気分で暮らし、勉強もはかどるには、どうすれば?」「うちの子の脳に一番いいことって何?」に答える神本

高度な脳科学の知見を、小学生も読めるように書いてある、まさに神本。楽しい気分で暮らし、記憶力や集中力も高まるにはどうすればよいか?という質問に答えてくれる。運動が脳に良いことや、身近な運動実践方法もわかる。子供から大人まで万人に激しくおすすめ。

引用:「楽しい気分で暮らし、勉強もはかどるには、どうすれば?」「うちの子の脳に一番いいことって何?」に答える神本
★5レビュー

脳を鍛える方法は運動にあり。スマホ脳作家の特別授業

最強脳は『スマホ脳』の著者であるアンデシュ・ハンセンの特別授業ということで脳の鍛え方に軸が置かれています。
スマホによる危険性は『スマホ脳』に大きく譲っているところ。ここでは運動を軸にした『脳の鍛え方』が載っていました。
平易な文章で若い人、特に中学生や高校生、小学生高学年くらいでも理解して読めそうです。
出来るだけ若い時に読んでおく方が後の人生を豊かに出来る可能性が上がる気がします。
大人で脳科学などに興味がある場合は聞いたことのある話が続く可能性もありますが、薄めの本なので復習の意味も込めて読みながら実際に取り入れて出来ているか見直すのも良いと思います。
新たな知識を得るというよりは、改めて認識する本と位置付けて良さそうです。
個人的には『スマホ脳』の方が得るものが多く便利さの中に内包する奪われた集中力という面に注目して今でも必要に応じてスマホを手に取れない所定位置に仕舞い込むことを続けて仕事の能率を上げています。
筆者の本で言えば先に『スマホ脳』を読むことをお勧めします。

引用:脳を鍛える方法は運動にあり。スマホ脳作家の特別授業

低評価レビュー

★2レビュー

子供向けでガッカリ…

文体が子供向け(主に小学生)で、かえって読みずらかった。
ベースは運動脳で、そこにスマホ脳の内容が少し加わった感じ。
上記2冊を先に読んでいたら、内容がかなり重複しているので敢えて読む必要はないと感じる。
何より、表紙だけ見ると完全に大人向けなので、子供向けだって分かるようにしてほしかった。
例えば、ゲームをする時についての話や、友達と遊ぶ時、宿題をする時などの話が多く退屈だった。
著者に責任はないのかもしれないが…。

引用:子供向けでガッカリ…
★2レビュー

『最強脳』の感想文

本書の内容をひとことで言えば、
「集中力、記憶力、発想力をアップし、ストレスにも強くなりたいのなら、運動が一番です。」以上。
といえるかと思う。

訳者である久山葉子さんがあとがきで述べているところによれば、本書は『一流の頭脳』(アンデシュ・ハンセン著、サンマーク出版)のジュニア版ともいえる位置づけらしい。
専門家の立場でありながら、運動の大切さをなるたけ分かり易く記したことは、たしかに意義があることだと思う。
しかし個人的な感想をいえば、『スマホ脳』(新潮新書)から示唆を得ることが多く、それに近いものを望んでいた自分にとっては、本書はやや期待外れであった。
(蛇足であるが、定価900円という価格も少し高いような気がする)。
これが☆2つとした理由です。

余談であるが、本書のテーマのひとつ、脳はいくつになっても成長させられるということについては、池谷裕二、糸井重里共著『海馬』(新潮文庫)も参考になるし、運動がもたらす効果についてはジョン・J・レイティ著『脳を鍛えるには運動しかない!』(NHK出版)に非常に詳しく解説されている。

引用:『最強脳』の感想文


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