こんな方に役立つ記事です。
・”「空腹」こそ最強のクスリ”がどんな本か知りたい
・自分の健康が心配
・日頃から食べ過ぎていると感じている
こんな悩みを抱えていないでしょうか。
・最近なんだかだるい
・疲れがとれない
・肥満体型が気になる
・将来の健康が心配
これらの悩みの原因は「食べすぎ」かもしれません。
普段からものを食べすぎていると、肥満や内臓の疲労、糖質過多といった状態になり、それが原因でさまざまな体の不調を招きます。
ものを食べすぎている人の中には、「食べたいものをいっぱい食べて不調になるなら構わない」と思っている方もいるかもしれません。
しかし、多くの人は「できることなら健康でいたい」と思っているでしょう。
この記事では、書籍”「空腹」こそ最強のクスリ“から学んだ、「食べすぎによる体の不調を解消する食事法」について紹介します。
今回紹介する食事法は、2016年にノーベル生理学・医学賞を受賞した、「オートファジー」研究をもとに生み出された食事法となっています。
この食事法で行うことはとてもシンプルです。
「ものを食べない時間」をつくる。これだけです。
ここから先は、
・「オートファジー」ってなに?
・「ものを食べない時間」をつくる食事法のメリット
・具体的な実践方法
・私が実際に「ものを食べない時間をつくる」食事法を試した感想
といったことを、簡単に紹介していきます。
「オートファジー」ってなに?
オートファジーとは、体や細胞が強いストレスを受けた際にも生き残れるように、体内に組み込まれたシステムのことです。
最後にものを食べてから16時間を超えると、オートファジーが働くようになります。
オートファジーの働きとして、
・古くなった細胞が新しく生まれ変わる
・感染症の原因となる細菌が分解される
といったことがあげられます。
「ものを食べない時間」をつくる食事法のメリット
「ものを食べない時間」をつくることで、以下のようなメリットがあります。
・内蔵の疲れがとれる
・血糖値が下がる
・脂肪が分解される
・オートファジーにより、細胞が生まれ変わる
これらのメリットについて、簡単に紹介します。
内蔵の疲れがとれる
食べすぎている状態では、胃腸や肝臓が休みなく働き続けているため、内臓に疲れがたまります。
胃腸が疲れると、栄養をきちんと吸収できなくなったり、腸内環境の悪化により免疫力が低下するといった悪影響があります。
肝臓が疲れると、本来肝臓で解毒されるはずの毒素が体内に残ったり、体内で作られるエネルギーの量が減ったりします。
「ものを食べない時間」をつくることで、内臓を休ませることができます。
その結果、内臓の疲れがとれ、胃腸や肝臓が正常に働くようになります。
血糖値が下がる
食べすぎている人は、糖質を摂りすぎていることが多いです。
糖質をとりすぎることで起こる最大の問題は、血糖値が急上昇することです。
血糖値の急激な変化は、「食後すぐ眠くなる」「だるくなる」「イライラする」などの症状をもたらします。
また、血糖値が高い状態が続くと、2型糖尿病の発症リスクが高くなります。
「ものを食べない時間」をつくることで、自然と糖質の摂取量を減らすことができ、血糖値も下がります。
その結果、血糖値が高いことが原因の不調を改善することができます。
脂肪が分解される
最後にものを食べてから10時間ほどたつと、肝臓に蓄えられた糖がなくなり、脂肪が分解されてエネルギーとして使われるようになります。
体に蓄えられた脂肪が分解されることで、肥満が改善されていきます。
オートファジーにより、細胞が生まれ変わる
最後にものを食べてから16時間を超えると、オートファジーが働くようになり、細胞が生まれ変わります。
これによって、細胞が古くなったり壊れたりすることで生じる、体の不調や老化の進行が改善されます。
具体的な実践方法
ここからは、「ものを食べない時間」をつくる具体的な実践方法や、実践するときの注意点を紹介します。
睡眠8時間+8時間の空腹
オートファジーが働くためには、16時間以上の「ものを食べない時間」が必要です。
16時間の「ものを食べない時間」をつくるおすすめの方法が、「睡眠8時間+8時間の空腹」です。
睡眠の前後に「ものを食べない時間」を組み込むことで、空腹を感じる体感時間を減らすことができます。
何を食べても良い
この食事法では、「ものを食べない時間」以外は何を食べても大丈夫です。
最低限の栄養バランスには気を配った方が良いですが、細かなカロリー計算などは必要ありません。
また、「ものを食べない時間」の最中であっても、どうしても我慢できなければナッツ類なら食べても大丈夫です。
無理せず、長く続けることが大事
オートファジーを働かせるためには、16時間以上の「ものを食べない時間」が必要とはいっても、いきなり実践するのは辛い人もいるでしょう。
そんな人は、「まずは12時間に挑戦してみる」「週に1日だけ行う」など、できる範囲で始めましょう。
いずれ体が空腹に慣れてきます。
大事なのは、無理せず長く続けることです。
実践するときの注意点
「ものを食べない時間」をつくるメリットとして、脂肪が分解することを紹介しました。
実はこのときに、脂肪と一緒に筋肉も落ちてしまいます。
筋肉量が減少すると基礎代謝量が下がるため、かえって太りやすい体質になってしまいます。
そのため、「ものを食べない時間」をつくる食事法を実践する際は、必ず簡単な筋トレを並行して行うようにしてください。
実際に試した感想
私は、食事ができるのは12時~20時と決めて、16時間の「ものを食べない時間」をつくる生活を2年ほど続けています。
この食事法を始めたばかりのときは、午前10時くらいにものすごくお腹が空いて辛かったのですが、1週間もすれば慣れました。
私は健康に問題があったわけではないので劇的な変化はありませんでしたが、この食事法を始めてから「今日はなんかだるいなあ」とか「なんか調子悪いなあ」と感じることは減ったように思います。
なので、「ものを食べない時間」をつくることで、体にとって良い効果はあったと思っています。
また、私は朝ごはんを抜くことで「ものを食べない時間」をつくっているため、忙しい朝の時間に余裕ができました。
健康とは関係ありませんが、時間的にもメリットがあると気づきました。
まとめ
“「空腹」こそ最強のクスリ”から学んだ、「食べすぎによる体の不調を解消する食事法」について紹介してきました。
ポイントを以下にまとめておきます。
・16時間以上の「ものを食べない時間」をつくる
・この食事法には、内臓疲労の解消、血糖値の低下、脂肪の分解、細胞が生まれ変わるといったメリットがある
・「ものを食べない時間」以外では、何を食べても良い
・実践する際は、必ず筋トレを並行して行う
健康には悪いとわかっていても、ついつい食べすぎてしまう人はいると思います。
しかし、生活していくうえで、自身の健康はとても大切です。
食べすぎていると感じている人、自分の健康に不安がある人はぜひ、この記事で紹介した食事法を試してみてください。
最初はお腹が空いて辛いかもしれませんが、次第に慣れて、どんどん健康に近づいていくはずです。
この記事では、「ものを食べない時間」をつくる食事法の簡単な紹介をしました。
「もっと詳しく知りたい!」という方はぜひ、“「空腹」こそ最強のクスリ”を読んでみてください。
“「空腹」こそ最強のクスリ”以外にも、健康に関する本の紹介をしているので、興味がある方はぜひご覧ください。


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