映画『インセプション』の見どころ・感想 ―ミッションは”夢へ潜入し、アイデアを植え付けること”―

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この記事では2010年に公開された映画『インセプション』について紹介しています。

『インセプション』はこんな映画

・天才クリストファー・ノーラン監督が描く、人間の”夢”や”潜在意識”をテーマとしたSFアクション
・”他人の夢の中に潜入する”という設定が大きな特徴
・設定やストーリーが複雑であり、非常に見応えある作品

『インセプション』の概要

原題Inception
公開日2010年7月16日(アメリカ)
2010年7月23日(日本)
上映時間148分
監督クリストファー・ノーラン
脚本クリストファー・ノーラン
出演者レオナルド・ディカプリオ
ジョセフ・ゴードン=レヴィット
渡辺謙
マリオン・コティヤール
エレン・ペイジ
トム・ハーディ
ディリープ・ラオ
キリアン・マーフィー など
興行収入約8億3685万ドル(世界)
約35億円(日本)
※2023年12月23日時点、Wikipedia情報

あらすじ、予告映像

人が眠っている間にその潜在意識に侵入し、他人のアイデアを盗みだすという犯罪分野のスペシャリストのコブは、その才能ゆえに最愛の者を失い、国際指名手配犯となってしまう。そんな彼に、人生を取り戻す唯一のチャンス「インセプション」という最高難度のミッションが与えられる。

引用:インセプション : 作品情報 – 映画.com
映画『インセプション』10周年記念予告

主な登場人物

ドム・コブ
インセプション ドム・コブ
(C)2010 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved

演者:レオナルド・ディカプリオ
日本語吹替声優:内田夕夜

本作の主人公。
他人の夢に侵入して重要な情報を盗み出す”エクストラクト”のスペシャリストであり、その才能を活かして産業スパイを行っている。

アーサー
インセプション アーサー
(C)2010 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved

演者:ジョセフ・ゴードン=レヴィット
日本語吹替声優:土田大

コブの右腕にして、チームの頭脳的存在。
夢の世界や潜在意識の知識はコブにも負けていない。

サイトー/斎藤
インセプション サイト―/斎藤
(C)2010 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved

演者:渡辺謙
日本人実業家。

元々はコブたちの仕事の標的であったが、彼らの能力を高く評価し、逆に”エクストラクト”よりも難易度が高い”インセプション(アイデアの植え付け)”を依頼する。

モル
インセプション モル

演者:マリオン・コティヤール
日本語吹替声優:五十嵐麗

コブの妻。
既に亡くなっており、コブの夢の中に度々現れる。

アリアドネ
インセプション アリアドネ
(C)2010 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved

演者:エレン・ペイジ(エリオット・ペイジ)
日本語吹替声優:冠野智美

夢の世界の設計・構築を担当する”設計士”として、コブのチームに加入した大学生。

イームス
インセプション イームス
(C)2010 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved

演者:トム・ハーディ
日本語吹替声優:咲野俊介

コブの幼馴染。

夢の世界では変装のプロであり、他人になりすまして標的の思考をコントロールする”偽装士”としてコブのチームに加入する。

ユスフ
インセプション ユスフ
(C)2010 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved

演者:ディリープ・ラオ
日本語吹替声優:木村雅史

夢の世界での暮らしを提供し、報酬を得ている怪しげな薬剤師。
夢の世界を安定させるための強力な鎮静剤を作る”調合士”としてコブのチームに加入する。

ロバート・フィッシャー
インセプション ロバート・フィッシャー
(C)2010 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved

演者:キリアン・マーフィー
日本語吹替声優:三木眞一郎

コブのチームによる”インセプション”の標的。
父親から引き継いだ巨大企業を自らの手で潰すように仕向けるための考えを、ロバートに植え付けるのがコブたちの任務となる。

見どころ・感想

夢の中に潜るという設定が面白い!

インセプション
(C)2010 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved

本作『インセプション』を語るうえで絶対に外せないのが、”夢の中に潜入する(潜る)”という設定でしょう。

しかも、夢の中でさらに夢の中に潜るといったことも行われており、作中の人物だけでなく観ている私も「今いるのは夢?現実?」と、少し混乱しそうになりながらも、すごい面白い設定だなと感じました。

また、

・”トーテム”という夢なのか現実なのかを判断するためのアイテムがある
・現実世界の状況が夢の世界に及ぼす影響
・長いこと夢の中にいることで精神に及ぼされる影響
など、

細かな設定や心理描写等もすごく作り込まれており、「そりゃあ面白いわけだ」と勝手に納得してしまいました。

設定やストーリーは複雑…だが、それがいい!

インセプション
(C)2010 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved

作中では始めに、”夢に侵入して重要な情報を盗み出す(エクストラクト)”といった産業スパイ的行為を目的とした夢への侵入が描かれるます。

しかし、本作でカギとなるのはタイトルにもなっている”インセプション”で、これは”エクストラクト”とは反対に他人に新しいアイデアを植え付けることを表しています。

情報を抜き取るエクストラクトよりも遥かに難しいとされるインセプションを達成するために、様々な人物が協力してストーリーが展開していくわけですが、そのストーリー展開や設定が「めっちゃ面白い!だけど少し難しいかな」といった感じでした。

夢に侵入するということで、現実のシーンと夢の中のシーンがあり、この時点で少し複雑になっています。

しかも、夢の中でさらに夢に侵入することもあるため、夢も第一階層、第二階層、第三・・・といったように分かれていて、同じ時間での別の階層のシーンが描かれることもあり、けっこう複雑です。

複雑で作り込まれているストーリーなので非常に面白いのですが、少し目を話したら「あれ?今ってどこの階層にいる?」となってしまうかも。

そのため、本作は家事をしながらなど、ながら作業的に見るのには向かない作品かなと思います。

夢の世界ならではの映像表現

インセプション
(C)2010 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved

夢の世界は何でもありな部分があり、現実とは明らかに違った映像表現がされているシーンもあります。

そういったシーンも、本作の見どころの一つとなるでしょう。

しばらく頭から離れないラストシーン

『インセプション』を語るうえで、ラストシーンは外せないと思いました。

ネタバレになるので詳細は伏せますが、私たち視聴者側がどう捉えるかによって解釈の仕方が変わるラストシーンで、本作を観終わった後もしばらくはラストシーンのことが頭から離れませんでした。

本作視聴後はあなたもきっとそうなると思います。

作品の評価・レビュー

※2023年12月23日時点

Filmarks、映画.comのレビューを見てみると、評価点の平均がどちらも5点満点中4.1点となっており、高く評価されていると言えるでしょう。

高評価のレビューを見てみると、複雑な設定や映像美を高く評価しているレビューが多いように感じました。

一方、低評価のレビューを見てみると、設定や話が複雑すぎることで評価を落としている人が多く、難解なストーリーや複雑な設定が好きかどうかで大きく評価が変わる作品と言えるでしょう。

出典:インセプション – 映画情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarks映画
出典:インセプション : 作品情報 – 映画.com

高評価レビューの例

Filmarks ★4.1レビュー

インセプションのこーきのレビュー・感想・評価

ノーラン作品!

話は少し難しいけど、夢の中でインセプション(植え付け)をするという設定はかなり好き。

夢の中の夢の中のさらに夢の中、、、深ければ深いほど危険も増すし時間の感覚も長くなってくる。その中で同時に起こさなければならないという状況が見ていて面白かった!

是非もう一周して深い考察をしてみたい。

引用:インセプションのこーきの映画レビュー・感想・評価 | Filmarks映画

映画.com ★5レビュー

夢という誰でも持っている自分だけの世界。

その唯一の世界を映画として限りなく膨らませた、

その発想とストーリーがとにかく凄い。

個人的に記憶に残る作品としてランクイン。

前半部分はインセプションの独特なルール、

その説明だけでもかなり難解。とっつきにくい。

だが、トーテムやキックなどを含めた、

細かな設定がとにかく素晴らしく秀逸。

何となく理解し始めた頃にストーリーは動き出し、

どんどんその世界観に引き込まれていく。

幾重の夢の世界を、上手く時間描写で表現しつつ、

登場人物たちがしっかりと自身の役割を認識。

細かなカットを挟み、時間経過を意識させつつ、

その時間の危機感を高めていくのはさすが。

コブのモルに対する揺るぎない愛、そして後悔、

最後まで渇望し続ける子供達との再会。

どの夢の中でも現れてしまうモルが、

コブの愛と後悔の深さを物語っているのが悲しい。

観客すらインセプションされる計算されたラスト。

最後の30分をじっくり味わう為の興奮の2時間。

観た人の記憶に残り、あれこれ考察したくなる、

誰が何と言おうと名作。

引用:「夢という誰でも持っている自分だけの世界。」インセプション アルさんの映画レビュー(感想・評価) – 映画.com

低評価レビューの例

Filmarks ★2.0レビュー

インセプションのハスキーのレビュー・感想・評価

難しすぎてよくわからないというのが正直な感想です。

CGを駆使して夢の世界を再現しているのですが、何が何だかよくわからないし、これでもかというくらいお約束の銃撃戦が始まるので長いなというのが視聴後の率直な感想です。

好きな人には好きなのだと思います。

監督が「インターステラー」の人なので、わかる人にはわかる、わからない人にはわからないという感じです。

渡辺謙が体張っているのは伝わりました。

引用:インセプションのハスキーの映画レビュー・感想・評価 | Filmarks映画

映画.com ★0.5レビュー

何回見ても難解、

個人的には、冒頭から複雑な設定を「押しつけられてる」ようなかんじでもあった。

これまで2回ほど見たけど、やはり改めて見ても序盤で混乱するくらい設定や話の流れが複雑に感じる。

まあ、話はおおまかにわかれど、その自分の理解も合ってるのかどーなのか、と。

それで高評価を得てる作品だから、自分が理解できないだけなんだろうけど、それにしても設定が複雑すぎる。

楽しもうという以前に「理解しよう」という意識が先行してしまい、総じて「わけわかんなかった」。

個人的には。

引用:「何回見ても難解、」インセプション けいさんの映画レビュー(感想・評価) – 映画.com

『インセプション』を観ることができる動画配信サービス

2023年12月23日時点で、『インセプション』を観ることができる動画配信サービスは以下になります。

U-NEXTAmazonプライム
・ビデオ
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