この記事では2016年に公開された映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の紹介をしています。
※注意
この記事では、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』のネタバレはありませんが、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』のネタバレを含みます。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の概要
公開日 | 2016年5月6日(アメリカ) 2016年4月29日(日本) |
上映時間 | 148分 |
監督 | アンソニー・ルッソ ジョー・ルッソ |
出演者 | クリス・エヴァンス ロバート・ダウニー・Jr セバスチャン・スタン スカーレット・ヨハンソン アンソニー・マッキー ドン・チードル エリザベス・オルセン ポール・ベタニー チャドウィック・ボーズマン ジェレミー・レナー ポール・ラッド トム・ホランド エミリー・ヴァンキャンプ など |
興行収入 | 11億5330万ドル(世界) 26億3000万円(日本) |
前作 | キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー(『キャプテン・アメリカ』シリーズ) アントマン(マーベル・シネマティック・ユニバース) |
次作 | ドクター・ストレンジ(マーベル・シネマティック・ユニバース) |
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』は、『MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース』というマーベルヒーローたちが活躍する、映画・ドラマシリーズの第13作目にして、MCUの『キャプテン・アメリカ』シリーズの第3作目となるスーパーヒーロー映画です。
ヒーロー集団”アベンジャーズ”の内戦が描かれることや、”ブラックパンサー”、”スパイダーマン”といったヒーローが初登場するのが本作の特徴となっています。
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あらすじ
アベンジャーズのリーダーとなった、キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)。しかし、彼らが世界各地で繰り広げた戦いが甚大な被害を及ぼしたことが問題になる。さらに、それを回避するためにアベンジャーズは国際的政府組織の管理下に置かれ、活動を制限されることに。アイアンマンことトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)はこの処置に賛成するが、自発的に平和を守るべきだと考えるキャプテン・アメリカはそんな彼に反発。二人のにらみ合いが激化していく中、世界を震撼(しんかん)させるテロ事件が起きてしまう。
引用:シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ の映画情報 – Yahoo!映画
主な登場人物・キャスト
スティーブ・ロジャース(キャプテン・アメリカ)
演:クリス・エヴァンス
日本語吹替声優:中村悠一
アベンジャーズのリーダー格にして、第二次世界大戦で母国アメリカを救った伝説の超人兵士。
戦時中に消息不明となったが、70年後の現代にて、氷漬けの状態で発見され復活を果たし、アベンジャーズの一員として活動している。
アベンジャーズを国連の管理下におくことを規定する”ソコヴィア協定”を否定し、トニーと意見対立することになる。
トニー・スターク(アイアンマン)
演:ロバート・ダウニー・Jr
日本語吹替声優:藤原啓治
アベンジャーズのリーダー格にして、大富豪の天才発明家。
自らが開発したパワードスーツを身に着け、”アイアンマン”として戦う。
ソコヴィア事件やこれまでの戦いでの罪悪感から、ソコヴィア協定に賛成しており、スティーブと対立することになる。
ジェームズ・ブキャナン・“バッキー”・バーンズ (ウィンター・ソルジャー)
演:セバスチャン・スタン
日本語吹替声優:白石充
スティーブの子ども時代からの親友。
”ヒドラ”によって暗殺者”ウィンター・ソルジャー”に改造・洗脳されていた。
過去の記憶と人格を取り戻しつつあり、現在は一般人に紛れ生活している。
本作での鍵を握る重要人物。
ナターシャ・ロマノフ(ブラック・ウィドウ)
演:スカーレット・ヨハンソン
日本語吹替声優:米倉涼子
アベンジャーズの一員であり、世界最強の女スパイ。
ソコヴィア協定に賛成の立場をとり、トニーに協力する。
サム・ウィルソン(ファルコン)
演:アンソニー・マッキー
日本語吹替声優:溝端淳平
アベンジャーズの一員であり、現代におけるスティーブの親友・相棒。
高性能ウイング・パックを使用した空中戦を得意としている。
ソコヴィア協定に反対の立場をとり、スティーブの手助けを行う。
ジェームズ・“ローディ”・ローズ(ウォーマシン)
演:ドン・チードル
日本語吹替声優:目黒光祐
アベンジャーズの一員であり、トニーの親友・相棒の空軍大佐。
パワードスーツ”ウォー・マシン”を装着し戦う。
空軍大佐という立場もあり、ソコヴィア協定に賛成している。
ワンダ・マキシモフ(スカーレット・ウィッチ)
演:エリザベス・オルセン
日本語吹替声優:行成とあ
アベンジャーズの一員であり、人体実験によりテレキネシスとマインドコントロールの能力を手に入れた強化人間。
強大な自身の力と、戦いで一般人の犠牲を出してしまったことに苦悩している。
ソコヴィア協定に対しては意見を保留している。
ヴィジョン
演:ポール・ベタニー
日本語吹替声優:加瀬康之
アベンジャーズの一員であり、額に埋め込まれたマインドストーンにより強大な力を有する人造人間。
これまでのアベンジャーズの戦いを独自に分析し、ソコヴィア協定に賛成の立場をとる。
ティ・チャラ(ブラックパンサー)
演:チャドウィック・ボーズマン
日本語吹替声優:田村真
これまで謎に包まれていた超文明国”ワカンダ”の王子。
ソコヴィア協定の署名式でのテロによって、ワカンダ国王にして父のティ・チャカを失い、犯人への復讐を誓う。
クリント・バートン(ホークアイ)
演:ジェレミー・レナー
日本語吹替声優:宮迫博之
アベンジャーズの一員であり、弓の達人。
ナターシャとは親友。
ソコヴィア事件後は家族のためにアベンジャーズを脱退していたが、スティーブからの救援要請を受け、戦線へと復帰する。
スコット・ラング(アントマン)
演:ポール・ラッド
日本語吹替声優:木内秀信
自在に体の大きさを変えられるヒーロー”アントマン”の2代目となった元泥棒。
過去にサムと交戦した縁でスカウトされ、スティーブたちに加勢することとなる。
ピーター・パーカー(スパイダーマン)
演:トム・ホランド
日本語吹替声優:榎木淳弥
自身が生活するニューヨークのクイーンズで自警活動を行っている高校生。
特殊なクモに噛まれたことで、さまざまなクモのような能力を身に着けている。
トニーにスカウトされ、彼に協力することとなる。
シャロン・カーター(エージェント13)
演:エミリー・ヴァンキャンプ
日本語吹替声優:御沓優子
国際平和組織”S.H.I.E.L.D.”の元エージェントであるCIAエージェント。
S.H.I.E.L.D.の創設者の一人にして、第2次世界大戦時のスティーブの想い人であるペギー・カーターの姪孫。
スティーブのことを気にかけ、彼のサポートを行う。
見どころ・感想
アベンジャーズメンバーが勢ぞろいのお祭り映画
本作のタイトルは『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』ですが、アベンジャーズメンバーが勢ぞろいし、各ヒーローにちゃんと見せ場があることだけを考えると、『アベンジャーズ/シビル・ウォー』でもいいんじゃないかと思ってしまうくらいのヒーロー集結お祭り映画です。
さらに本作では他作品ではあまりない、ヒーローvsヒーローという構図になっているのが特徴で、ヒーロー同士の戦闘シーンでは各キャラの強みがよく演出されており非常に見ごたえがあります。
もしストーリーなどがあまり気に入らなかったとしても、アクションシーンだけでも十分楽しめる映画だと思います!(MARVEL好きなら特に!)
新ヒーローによって映画がより面白くなってる!
本作に登場するヒーローは”キャプテン・アメリカ”や”アイアンマン”を代表に総勢12人で、その中でも”スパイダーマン”と”ブラックパンサー”はMCU映画に初登場、”アントマン”もアベンジャーズに合流するのは本作が初となります。
新ヒーローが登場するというだけでテンションが上がりますが、彼らの存在によって映画がより面白くなっていると感じました。
本作は全体的にシリアス感強めな重ためのストーリーであり、ブラックパンサーがいることによって、ストーリーにより重みが出ているような気がしました。
逆にスパイダーマンとアントマンは、持ち前のお調子者キャラによって作品のシリアスな雰囲気を上手く中和していて、作品全体として暗くなりすぎていないです。
新ヒーローの性格や過去の経緯が上手く活用されて、映画がより面白くなっていると感じました。
もちろん、新ヒーローの戦闘シーンも見どころです!
あらゆる感情が渦巻き、アベンジャーズの内戦へと発展
本作ではアベンジャーズが内部分裂し、”キャプテン・アメリカ派vsアイアンマン派”の戦いが描かれるわけですが、内部分裂に至るまでの経緯がストーリーとして非常に面白いです。
ネタバレになってしまうので詳細は省きますが、
・政治的背景
・私情
・罪悪感
・復讐心
・陰謀 など、
様々な要素が入り混じってアベンジャーズが分裂し、最終的には内戦へと発展してしまいます。
このアベンジャーズが分裂するまでのストーリーが本作の魅力の一つです。
かなりシリアスなストーリーなので好みが分かれるかもしれませんが、個人的には本作のシリアスで重ためな感じは結構好きです。
「キャプテン・アメリカとアイアンマン、どちらの考えに共感できるか、あるいはどちらにも共感できないか」といったことを考えながら観るもの面白いと思います。
本作を100%楽しむなら、過去作の視聴は必須
本作には多くのヒーローが登場し、ストーリーも過去作での出来事が大きく絡んでくるため、本作を100%楽しむためにはMCU映画の過去作の視聴は必須です。
できればMCUの過去作12作品全てを観ていただきたいのですが、作品数が多くハードルがかなり高いので、最低限以下の3作品だけでも観ていただけたらと思います。
①キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー
②キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー
③アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
この3作品を観ているかどうかで、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』を楽しめるかどうかがかなり変わるので、最低限観ておくことをオススメします。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』を含め、全作品ともDisney+で視聴できます。
今後のMCUへとつながるクレジットシーン
MCUではお馴染みとなっている、クレジットシーン(おまけ映像)。
本作にはエンドクレジット途中とエンドロール後にクレジットシーンがあります。
短いながらも、今後のMCUへの期待感を高めてくれる映像となっていますので、絶対に観ておきましょう!
作品の評価・レビュー
※2023年3月19日時点
Filmarks、映画.com、yahoo映画のレビューを見てみると、評価点の平均がFilmarksでは5点満点中4.0点、映画.comでは5点満点中3.9点、yahoo映画でも5点満点中4.1点となっており、高く評価されていると言えるでしょう。
高評価のレビューを見てみると、”ヒーロー集結によるお祭り映画感”や”各ヒーローの個性が活かされた戦闘シーン”などにより高く評価されている印象を受けました。
一方、低評価のレビューを見てみると、「脚本が良くない」という意見が多かったです。
高評価レビューの例
Filmarks 星5レビュー
シビル・ウォー/キャプテン・アメリカのhayaのレビュー・感想・評価
今作も見どころ盛りだくさんすぎる。
アベンジャーズの今後の行方を巡って言い争うシーンは政治的、倫理的など多角的な意見が飛び交って今までの小競り合いとは一味違う見応えがあった。
空港での戦いはもちろんスパイダーマンやアントマンの勧誘シーンはmarvelらしさ全開で堪らん。
あとなんだかんだキャプテンに協力してくれるサム優しい。
「何があっても君が僕らを
僕を必要した時は、駆けつける。」
引用:シビル・ウォー/キャプテン・アメリカのhayaの映画レビュー・感想・評価 | Filmarks映画
映画.com 星5レビュー
予告を見て「え?アベンジャーズでしょ、これ」と誰もが思っただろうキ…
予告を見て「え?アベンジャーズでしょ、これ」と誰もが思っただろうキャプテンアメリカ第3作目。アベンジャーズの一員や新しいヒーローも含めた超お祭り作品。
出てくるのはキャプテンアメリカ、ウィンターソルジャー、ファルコン、スカーレットウィッチ、ホークアイ、アントマン、アイアンマン、ウォーマシン、ブラックウィドウ、ビジョン、スパイダーマン、ブラックパンサーの12人。この作品を見る前に過去の作品を見なければついていくのは難しい。
それゆえに、「キャプテンアメリカ3」でありながら、「アベンジャーズ3」「アイアンマン4」「アントマン1.5」「ブラックパンサー序章」「スパイダーマン序章」ともいえる濃い作品となっている。少なくともキャプテンアメリカとアベンジャーズはすべて見ておくべし。アントマンはあらすじを確認しておくだけで十分だが、本編を見ておくとクスリとできるシーンあり。こちらも見逃せない。
予告だとキャップとアイアンマンが仲たがいしてアベンジャーズが真っ二つになる…というストーリーだが、話はもうすこし複雑。
ぶつかり合いの理由はキャップの信じる正義がアイアンマンの求めるものを必ずしも満たさないというところ。キャップの正義観については「キャプテンアメリカ2」を見ればわかる。自分の信じる確固たる正義がある。一方でアイアンマンはちょっと日和ってる。「理解を得ること」を優先している。ちょっとうまく言語化できない。
戦闘シーンはどれもかっこいい。冒頭のクロスボーンとの戦闘もかっこいい。突入から肉弾戦、キャップとブラックウィドウの戦闘はスタイルも違ってどちらも見どころがある。バッキー逃亡からのカーアクションもすばらしい。全員超人的な肉弾戦なのにスタイルがみんな違ってみんないい。かっこいい。キャップ派vsアイアンマン派の戦闘は心躍る。また見たくなってきた。最後の戦闘も鬼気迫る命がけでテンションが振り切れる。どこをとっても最高!
面白い、面白い!とにかく面白い!かっこいい!この映画どころかアベンジャーズ系統の作品をすべて見て何度でも楽しめる!おすすめです!
引用:「予告を見て「え?アベンジャーズでしょ、これ」と誰もが思っただろうキ…」シビル・ウォー キャプテン・アメリカ サブレさんの映画レビュー(感想・評価) – 映画.com
Yahoo映画 星5レビュー
キャプテン・アメリカ最高の作品
MCU13作目でキャプテンアメリカの第3作目
今までのシリーズで最高に面白かったです!
アベンジャーズのことを詳しく知らないので、え?今更って言われるかもしれませんがこれはアイアンマンとキャプテンアメリカの2人が主役なんですね?
前作でも指摘しましたが結局また内輪揉め。
敵ヴィランは大して出てこず、基本はアイアンマン派とキャプテンアメリカ派の戦い。
その2派の戦いは圧巻でした。
見応えたっぷりです。
バッキーに対するキャプテンの行動とラストのアイアンマンとの切ない戦いは涙なしでは見れません。
さらに本作品で新たなヒーローの登場でスパイダーマンとブラックパンサーはとても楽しみ。
残念なことにブラックパンサーのチャドウィック・ボーズマンが今年亡くなってしまいました。「42 〜世界を変えた男〜」は好きだったな…彼の勇姿をMCUで目に焼き付けたいと思います。
さて次は「ドクター・ストレンジ」
ちょっと趣向が変わったヒーロー?
面白いのか?
引用:シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ nat********さんの映画レビュー – Yahoo!映画
低評価レビューの例
Filmarks 星1レビュー
シビル・ウォー/キャプテン・アメリカのねおじーのレビュー・感想・評価
トニーとキャップを決別させる為にトニー・スタークというキャラクターを歪めて使ったように思える、脚本の無理以外は普通に楽しめる映画
引用:シビル・ウォー/キャプテン・アメリカのねおじーの映画レビュー・感想・評価 | Filmarks映画
映画.com 星1レビュー
決着点が見えない…
キャプテンアメリカ、アベンジャーズが好きな人にはもちろん楽しめるだろうけど、話の内容的には決着点が見えなくて、どこで満足していいかわからなかった。またスパイダーマンやアントマンを登場させた事は興奮したけど無理矢理入れ込んだ感じがする。あれなら出なかった方がいいかも。
あとこの話の前後ありきのストーリーだったのもちょっと疲れる。
アイアンマンとキャプテンアメリカの対立は悪くはなかったけど、「私はこっち側!」と決めて見られた人は少ないんじゃないかな。どうなっちゃうのー…って思いながら繰り広げられるアクションを鑑賞してるだけだったかな。
アクションと時折見られるギャグは最高だった。
引用:「決着点が見えない…」シビル・ウォー キャプテン・アメリカ たこさんの映画レビュー(感想・評価) – 映画.com
Yahoo映画 星1レビュー
期待して見なければ・・・なんとか。
元はアメコミとはいえ、脚本がひどい。全体的に暗いというか沈んでる。
登場人物は政府も含め病んでるのかというぐらい、不自然な対立。もう少しマシな理由やちゃんとした動機が欲しかった。さらにヒーロー同士の対決が雑。この作品の見せ場でもあるはずなのにガッカリでした。
引用:シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ tam********さんの映画レビュー – Yahoo!映画
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』を観るならDisney+がオススメ
2024年8月13日時点で、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』を観ることができる動画配信サービスはDisney+です。
Amazonプライム・ビデオでも観ることはできますが、レンタル料が別途かかってしまいます。
Disney+ | Amazonプライム ・ビデオ |
見放題 | レンタル料199円 |
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